車お宝話(153)幻の「ZZⅡ」とは・・・Ⅰ
表面に決して出ることのなかったスポーツカー「ZZⅡ」・・・
このクルマのことは、僕の頭の中の倉庫に、静かに眠っていた・・・
思い出がいっぱいあり過ぎて・・・
僕も、「ZZⅡ」も、ひっそりと静かにしていたかったのかもしれない。
表に出たことのない秘話が、ベールにつつまれたまま・・・
・・・僕はこのクルマのシャシー・コンセプトに賭けていた!
それは初代「ZZ」で、株式公開を目前にまでしながら、
銀行の倒産というアクシデントで、振り出しに戻ってしまったから・・
・・僕の永い人生をふり返っても、「あきらめ」の文字はない・・・。
・・・だからふたたび、このクルマにすべてを賭けたのだ!
僕の知るかぎり、このシャシー・コンセプトは世界初のアイデアだと・・
初代「ZZ」のアルミ押し出し工法を、数歩前に進めた画期的なモノで、
この工法に、トップ企業のアルミメーカーが挑戦してくれた・・・
この大メーカーでさえ、初めての試みなのだからと、期待する・・・
そうそう、この頃だったかな~、新幹線プロジェクトの人たちが見学に・・!
おなじ乗物に託す夢を、楽しく語り合ったものだ・・・
・・・待つこと1年以上、何回もの試作を繰り返し、とうとう完成した!
・・・と同時に、特許申請を・・・。
ここから解良君の活躍が始まるのだが、それは後日ゆっくりと書こう!
今だから言えることだが、この地点で大自動車メーカーのトップに、
このシャシー・コンセプトを披露し、売り込んだ・・・
ところがだ!・・・特許申請は却下された。
「ZZⅡ」のカーブしながらアルミを押し出す工法も・・・
初代「ZZ」のまっすぐに押し出す工法も・・・
・・従来からある「押し出し工法」には変わりはないというものだった!
豊富な資金があれば、方法論を変えて特許を取得することも出来たが、
その当時の状況では、諦めざるを得なかった。
・・・夢のもてるクルマが造りたい・・・
・・・そんな野望と、みんなの期待を一身に受けての挑戦だった!
最終デザインに漕ぎつけるまでには、紆余曲折いろいろあったが、
いま振り返って見れば、一番楽しい時間だったのかもしれない。
だが、ひとたびデザインが決まってしまえば、
造形のプロ、メイサンの八木氏が、一世一代の仕事をしてくれた・・・
好人物の八木氏が、今までの仕事の中で一番の出来と自信を見せた・・!
この会社の名前がおもしろい・・・
ヤギはメ~イ、メイと鳴くからメイサンだって・・・!
最近、このメイサンの八木氏が、「ZZ」のカウルをモディファイした
らしい・・・
写真を見せてもらったが、ヤッパリ巧いよ・・・!
(相模の方の許可があれば写真を紹介したいが・・)
こんな風に素材を提供して、オーナーが自分だけのオリジナルデザインを
楽しめるようになれば、造る方も繁盛するし、乗る方も楽しいのに・・・
こんな素材提供だけの、自動車メーカーがあってもおもしろい・・・!
まぁそれを近い形にしたのが、「ZZ」だったと思うのだが・・・。
もともと「ZZ」は、そんな想いを持ったオーナーが自分で
いじれるようにと解良君が、CPのないキャブレターにしたり、
足回りに自由度を持たせたのだから・・・
つづく
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