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2009年4月28日 (火)

車お宝話(145)イタリアの小排気量スポーツカーたち!

               

今なら小排気量のスポーツカーと云えば、アルファロメオとフィアット
だろうが、当時はランチアがもの凄く頑張っていた・・・

と云っても、アルファもランチアもフィアットグループの一員だから、
共通のエンジンが多いが・・・

でもここに紹介する2台のランチアは、1969年にフィアットの
傘下に収る前のモデルだから、生粋のランチア製モデルだ・・・

もっとも、ランチアの創業家が経営していたのは1955年までだから、
その後は経営権を取得したペゼンティがフィアットグループに売却する
まで引き継いだことになる・・・

だから、ここに紹介するモデルはフィアット製ではないのだ・・・!

創業家の経営悪化の原因は、採算を度外視した高品質モデルに尽きるが、
ルマンなどモータースポーツでの華々しい活躍も良く知られるところ!

そのうえ1954年にはF1にまで進出したのだとか・・・
ひょっとしたら、それがイケなかったのかも知れないが・・・!

まずは67年製ランチアフルビア・ラリー 1.3HFから・・・

A2

このモデルは名前の通り、当時活躍したラリーカーをベースに、
101HPの高性能を誇る市販スポーツカーとして発売された・・・。

現代の感覚なら、高々101馬力と思うかもしれないが、
このクルマの最大の特徴である軽さが、メリハリの利いた走りを
与えていた・・・

そのうえイタ車特有のお洒落さは当時としては群を抜いていたが・・!

そして軽量化のために、ボンネット、ドア、トランク等がアルミ化
されていたし、ガラス類もプラスティック系の軽い素材に変更されて
いたから、マニアとしては堪らない魅力だった。(参考・車両重量・825kg)

僕もこの魅力の虜になったひとりだが、ビジネスとしては大失敗・・!
当時このクルマの良さを理解する人など、皆無に近かった・・・

このエボリューションモデルは、1969年に1.6HFへと
スープアップされ、このモデルが72年に遂に念願のWRCで
コンストラクターズ・タイトルを獲得する・・!

そしてこのモデルは、74年にランチアのWRCワークスラリー活動が、

04015
ランチア・ストラトスに全面移行するまで活躍した・・・。 

04016

余談だが、ビジネスの大失敗話が出たので、もうひとつ・・・
イタ車ではなくスエーデン製なのだが、ご勘弁を・・・!

クルマ好きが高じて、ビジネスとして失敗したモデルは数々あるが、
なんといっても最高に損をしたケースは、サーブだろう・・・

サーブ96・モンテカルロ850というクルマで、
モンテカルロラリーの優勝を記念して造られたクルマなのだが・・・

このクルマの珍しいところは、850cc2サイクル3気筒エンジン・・
その他にも1速以外はクラッチを踏まなくても変速できるレバーなど・・・

そして変わった装備として、シートの下に物入れがあるのだが、
これが面白いことに、砂を入れる為のモノらしい・・・

軽いクルマだから、ラリーで泥濘を走るときに使うのだそうだ・・!

そんな個性的なクルマだが、ディスクブレーキなど、
当時としては群を抜いていたし、基本的な所は文句の付けようがない・・・

などと、売れもしないが優秀なクルマに、又々惚れてしまった・・・
それが失敗のもとで、とうとう1年経って半額で売ってしまった!

イタ車に戻って、69年製ランチアフルビアスポルト・ザガート1.3S。

A6

その頃好きだったザガート製のボディに、90HPのエンジンを積む、
お洒落なスポーツクーペといったところ・・・

次のクルマは、アルファロメオ ジュリア スプリントスペチアーレ、
ずい分と長い名前でしょう・・・

A4

・・・当時は通称「ジュリア・SS」で分かったけど!

A3

このクルマは63年にフランコ・スカリオーネが1600スパイダー
のシャシーを使って、空力的な美しいボディを被せた傑作・・・!

このクルマには特に思い入れがある・・・
というのは、この手の美しいボディのクルマは通常は乗りずらい・・・

ところが外観に似合わず、実用的で味のある走りをするから、
大いに気に入って暫く乗っていた記憶がある・・・

当時のアルファロメオはFRだったから、長いシフトレバーを介して
変速した時、お尻がぐにゅっと横揺れするのだが、
あの加速に移る前のお尻の揺れが、なんとも色気があって好きだった・・・!

そう言えばこの手の美しいボディで、似たようなクルマがある・・・

フェラーリ・ディノがそうだが、ディノも外観に似合わず実用的で、
味のある走りをするクルマだったな~と!

03126

もう一台、これも美しいボディを持つ変り種を紹介しよう・・・
71年製・フィアット850・アルバドラ・・・

A7

これはカスタムカーに近いが、多分そう大きくないカロッツェリアが
フィアット850をベースに、このボディを被せたのだろう・・・

インテリアの写真がないのが残念だが、随分と凝った美しい内装で、
確かその美しいインテリアに魅了され、仕入たと記憶しているが・・・。

この写真はオペルGTだが、その奥の垣根越しに写っている赤いクーペが、

A5
フィアット850だから、随分と小さいクルマだった・・・!

お知らせ・・近々にトミーカイラの新情報をお伝え出来ると思います!!

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コメント

富田さん、こんにちは。
ディーノが実用的なクルマですって!!
一層欲しくなりました。・・・まず、僕がもっと出世してディーノが納まる家を購入してからですが(^^;

トミーカイラ新情報、楽しみにしています!

投稿: さわ | 2009年4月29日 (水) 16時00分

お久し振り~・・・

そ~か~、家が先か~、凄いね・・・!

ディノはホント平気で毎日乗れるよ!

投稿: 富田義一 | 2009年4月30日 (木) 18時40分

トミーカイラの新情報・・・
凄く気になります・・・

ブログの更新もされてないし・・・。

投稿: ザクレロ25R | 2009年5月 1日 (金) 20時50分

すいません気を持たせて・・・!

今準備中なので、もう少し時間をくださいね!

投稿: 富田義一 | 2009年5月 2日 (土) 12時39分

イタリアの名門ランチア社は目下フィアット社の傘下にあり、フィアット自体がクライスラーを子会社化した関係でこのほど「ランチア・テーマ」名のアメ車クライスラー300が登場の運びとなった―この一連の流れはどうにも政治的駆け引きの匂いが隠せないのと同時に、ではフィアット/クライスラー連合は100年の歴史を持つ名門ランチアをどう育てようとしているか気がかりなものを感じますが如何でしょうか?
なるほどクライスラー300そのものはアメリカ車きっての優秀車で、世界一安く買えるV8パワーとそれをうまく手懐けたシャーシー(メルセデスEクラス用をベースにクライスラーで改造&開発したもの)を併せ持って小生自身も憧れてしまうほどですが、あくまでも良くも悪くもアメ車であって本場ヨーロッパが生んだ名門「ランチア」とはどうにも相容れないDNAである上、弟分のデルタ(これはイタリア側オリジナル)までがランチア伝統の二分割グリル(スクデットという)を廃止して平板な横縞のクライスラー流グリルに変更された点に意味深なものが感じられるのです。
結局フィアット側の本音としては伝統あるランチアブランドを先細りにさせて最終的に廃止に持っていく、そこまでは行き過ぎとしても中大型車部門から撤退させてコンパクトカーのみに特化させる狙いが見え隠れしますがそれは果たしてうがった見方でしょうか?
事実FF横置きのランチア・テーシスは2001年のデビュー以来販売面でも苦戦し、欧州市場ではメルセデスEクラスからVWパサートに至る何者とも勝負にならずに敗退した「悲運の名車」ですが、そんなテーシスの後継車を開発するに当たってスケールメリットや生産コストの点で有利なクライスラーLYプラットフォームを利用するのは短期的視点では有利なのは否めません。ただ出来上がった新型ランチア・テーマは製造工場までカナダのブランプトン工場製のアメ車OEMで、血統の点で問題を隠せない上欧州市場ではリセールバリューで不利になってしまいランチアブランド全体のイメージダウンになるのはランチアブランドの存続に暗い影を落とすかと思います。

投稿: 真鍋清 | 2011年10月28日 (金) 18時39分

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