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2009年4月11日 (土)

車お宝話(140)「パンサーデビル」と「パンサー J72」

         

「前章でマーコスの写真を探していたら、なんとも古いコルベットの写真を
見つけてしまった」と書いたが、実はその他にも貴重な幻の写真が数十枚
も見つかって手元に残っている・・・

折角の機会だから、この際、紹介しようと思っているが、最近は終ぞ見る
ことのないクルマばかりだから、おもしろいと思うけど、どうだろうか・・!

そんなことで早速だが、超めずらしいクルマの話から始めよう・・・

・・「パンサー・デビル」というクルマをご存じだろうか・・・?!

これは、イギリスのバックヤード・ビルダー、パンサー社が造ったクルマで、
名車のブガッティ・ロワイヤルを、模して造られたと、言われるだけあって
非常に豪華で、造りの良さを十分に感じることができるクルマだった・・・

但し、この「パンサー・デビル」はパンサー社のフラッグシップカー的な存在
で中東の石油王などに人気があったようだが、最終的にはオープンモデル
も併せて、50台ほどが造られたに過ぎなかった・・・

無名だったパンサー社を、瞬く間に世界に躍り出させたのは、このデビル
ではなく、1935年に発表され、たちまち当時の代表的なスポーツカーと
なった、ジャガーSS100のレプリカ、「パンサー J 72 」だった・・・

余談だが、ジャガーが大好きな僕としては、一言付け加えたいことがある!

少々ややこしいが、当時のジャガーという名称は「社名」ではなく「車名」で、
社名は「スワロー・サイドカー」、通称「SS」といったのだ・・・

だから「ジャガーSS100」の名称は、「SS」が社名のブランドだった・・・!

正式に「ジャガー」を社名として再スタートをきったのは1945年のこと・・・!
ついでの話だが、この年に僕は生れたから、ジャガーが好きなのかも・・。

ご存じの方もおられると思うが、スタート当初は斬新なデザインのサイドカー
メーカーとして出発したが、後に伝説の人となった創業者、若きウイリアム・
ライオンズが1935年に、「ジャガーSS100」を発表し大成功・・・!

1930年前後からオースチンのシャーシーを使って、オリジナルボディを
架装した自動車を造っていたが、この時から本格的に自動車メーカーとして
の歴史を刻むことになる・・・

その後の活躍は、SSのセダン、Eタイプ、XKシリーズ、XJシリーズと続く・・・
そして、イギリス皇室より「御用達指定車」を下賜されるまでに上り詰めた!

だからジャガー社にとっても、この「ジャガーSS100」は特別な意味をもつ
クルマといえるだろう・・・。

そしてこのパンサー社の特徴も、世界に名だたる名車のレプリカを、堂々と
造ってデビューしたのだから、やはり特異なデビューの仕方と云えるだろう。

この「パンサー J 72」にしろ、「パンサー・デビル」にしろ、ボディをアルミで
美しく叩き出し、インテリアも丁寧に仕上げ、名車を蘇らせた・・・

まずは2台口の写真「パンサー J 72」だが、当然ジャガーのエンジンを積み、

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乗ると本当にクラシックカーのような気分になったものだ・・・

出来のいいシートやインテリアに囲まれて乗る様は、まことにクラシカルで、
特に回転半径の大きさは、当時の常識を持ってしてもクラシック的だった・・

それでもマニアルミッションを介して走る様は圧巻で、4,2リッターエンジン
とブレーキは良くマッチしていたように記憶している・・・

ここ最近は何十年と見たこともないが、今なら本当にクラシックカーの仲間
入りが出来るクルマだろう・・・!

圧巻はこの、「パンサー・デビル」で、ドデカイ図体は現在のベントレイ並で、

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お洒落な外観と雰囲気は、他を圧倒したものだ・・・

写真はスーパーカーショーに出展した時のものだが横にあるフェラーリBB
や、カウンタックにも引けを取らないほど、迫力があった・・・!

写真では見辛いだろうが、ラジエターグリルの上にあるマスコットは両手の
指で作る円ほどの、紫水晶の塊で、これには誰しもが驚いた・・・

意外なことに、乗ると、見た目と違って室内は狭く、あまり大きくは感じない
し、ジャガー製12気筒だから良く走る、だから結構、実用的にも使えたが!

確か2600万円だったと思うが、高価で仲々売れず、とうとう、ロールス・
ロイスや、ポルシェターボなど、3台も下取りして売った記憶がある・・・!

そんな事より日本で1台しかなかったから、仲々登録できず、困り果てた
記憶の方が断然強いから、いい思い出はないが・・・!

それでも一目惚れして仕入れたのだから、仕方がない・・・。

このように、プレミアムのあるクルマとして、当時は世界中のクルマ好きが
認めたのだから、パンサーの仕掛けは成功だったといえるのだろう・・・

後にこのパンサー社が、オリジナルモデルの「パンサーリマ」を発表したが、
当時、イギリスではモーガンと並ぶ人気車となったらしい・・・

廉価版だから、ボディはファイバー製だが、2300ccで2シーターのロング
ノーズ・ボディは仲々良くできたクルマだった・・・

残念なことに、トミタオートも何台か扱ったが、写真は残っていない・・・!

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