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2009年2月18日 (水)

車お宝話(126)'92年・夢工場の東京支店がオープン!

      

1992年の「STORY OF TOMMYKAIRA」に話を戻して書く積りで資料を見て
いたら、その年に自前で、念願の東京支店をオープンしたことを思い出した。

残念なことに、手元に写真が1枚も残っていないのだが、確か南品川区で、
京浜急行線の「青物横丁駅」を出て、すぐの第一京浜に面した所だった・・・

奥行きはないが間口の広い3階建てのビルで、屋上に横幅一杯、派手派手
しい”ネオン”で造った「TOMITA 夢工場」の看板を、おっ立てた・・・

当然テナントで、自社ビルではないのだが、1階をショールームにして屋上
にドデカイ看板を揚げたものだから、誰が見ても自社ビルに見えたが・・!

そこは京都の本社にも似たような地形だが、室内はいたって狭く事務所と
2~3台のクルマを展示すれば、目一杯のスペースだったが、当時の僕と
しては念願の東京支店だからと、嬉しくて仕方がなかったことを思い出す。

だってそれまでは、間借りばっかりだったのだから・・・

初めて自前で作ったこのショールームは、東京の拠点として重要な役割が
あると信じていたから、惜しみなく注ぎ込んだ・・・

確か!・・・看板だけで「M30」が買える金額だったと記憶しているが!

実は、この東京のショールームを実験店舗として、旨く行くかどうかは賭け
だったが、東京の大学出身で若い営業マン達に、上司を付けずに任せよう
と決めていた・・・

それはチューニングカー・ビジネスという、新しい分野にチャレンジするのだ
から、既成概念にとらわれない、全く新しい形態を模索する為だった・・・!

ハッキリとは覚えていないが、オープン時の展示は「M30」と、「M30Z」と
「M20Si」だった様な気がする・・・

ちょうどその直後に日産自動車がBMWを意識して造った、「プリメーラ」を
ベースに、「M20t」と、「M20t4」を発表・・・

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特に「M20t4」として4WDを採用したのは、この頃は高性能スポーツカー
が挙って4WDを採用し、人気車種と成りつつあった時代が背景にあった。

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時代の先駆けで、アウディ・ポルシェ・GTRなど、人気のスポーツカーには
4WDの設定が増えつつあった時期だった・・・

以前に、お宝話でも触れたが、今やポルシェの4WDは半数を超えている
のだから、まさに時代の先駆けといえる時期だったのだろう・・・

この後ラインナップに多くの機種が出揃う「スバル車」は全てが4WDだった。
でもこの時の「M20t4」はまだまだ実験的なもので、余り人気はなかったが!

当時のトミーカイラ・チューンド・プリメーラのカタログには、こう記してある!

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「ヨーロッパ、それもドイツ車のクルマ造りを目指したといわれるこの小型車
 は、余りにも完成度が高いためか、それともコンセプトが大人すぎたのか、
 今回の開発は、かなり難しい仕事になりました。」と書いている・・・

ベースとなるプリメーラはホントに出来のいいクルマで、それまでの日産車
とは一線を記す車だったと思う・・・

だから、我々は、”ヨーロッパでも満足できるクルマにしよう”、と、タイトルに
「ユーロ・チューン」を冠し、ドイツ車を目指した、「プリメーラ」をベースに、
トミーカイラ流、ヨーロッパ仕様の、「M20t」を造ったのだ・・・!

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このクルマの実用性は、プロ達に高く評価され、上々の評判と結果を伴って
受け入れられて行った・・・

同時に、ブランド入りフロントマスクが、パーツとしてかって無いほどのヒット
商品となった事も、トミーカイラ・ブランドの浸透に、大いに寄与したと思う。

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このマスクのお陰で、日産自動車圏内にも広く浸透し、後にマーチベース、
「M13」のパーツが、全国の日産系ディーラーで扱われる元にもなった。

まぁそんないい事もあった時期なのだが、青物横丁の「東京ショールーム」
に話を戻すと、期待に胸を膨らませてのオープンだったが、苦戦の連続・・・

土地勘のない僕が、「青物横丁」を選択したのがイケなかったのか、上司を
付けなかったのが良くなかったのか・・・?!

・・・僅か一年で、「撤退」の文字が頭に浮かぶようになった・・・!

・・・悩みぬいた揚句に出した結論は、「撤退も勇断」だった・・・。

大きく期待して、過度の投資もしたから残念だったが、失敗から学んだこと
も多く、潔く撤退を決めた・・・!

でも撤退するとき、屋上の横幅一杯の”ネオン”で造った「TOMITA 夢工場」
の看板を見上げて、流石に辛かったが・・・今でも「勇断」だったと思っている!

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