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2009年1月28日 (水)

車お宝話(121)チューニングカーの起源か?

         

実は前回触れた、メルセデスベンツ450SEL6.9などは、僕が思うに、
チューニングカーの原点ではないかと思うのだが・・・どうだろう!

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と云うのは現在のAMGのラインナップを見ても、多少はエアロパーツで
違う雰囲気を出してはいるが、見た目はベースとなるノーマル車と、殆ど
変りはない・・・

ところが細部に目を凝らすと、チューニングカーとして高性能に仕上げる
為に、ありとあらゆる所が変更になっていることに気が付く・・・

先ずは一番大事なエンジンだが、最近は6300ccと、とんでもなく大きい
排気量のNAエンジンが主体で、これがステータスな雰囲気を醸し出して
いる一番の要因だと・・・

この大排気量で、高出力なエンジン性能に対処すべく、必要な箇所に手
が入れられているのだから、少々価格が高くなっても仕方がない・・・

ハイパワーにも耐えられるミッションと、サスペンション、強力なブレーキ、
排気音を含めた排気系統に、各部の補強等など・・・。

インテリアも、オリジナリティがいっぱいだから、ノーマル車とは一味違う。

そのうえ少量生産と来ているから、クルマ好きにはたまらない魅力となる!

ところが、こうして書いていると、やっぱりメルセデス450SEL6.9の事を、
どうしても連想してしまう・・・

6900ccの超大排気量、超強力なブレーキ、ハイパワー用のミッションと、
サスペンション、効率の良い排気系統に、各部の補強等など・・・

違うのはエアロパーツがなく、インテリアがノーマル車とほとんど等しい事
ぐらいだろうか・・・

それもその筈、メルセデスベンツ・450SEL6.9の前身は、AMGの名前
を一躍有名にした、メルセデスベンツ・300SEL6,3なのだから・・・

1971年、スパ24時間耐久レースで300SEL6,3をレース仕様に仕立
上げ、428HPの大馬力と物々しいレーシングカー姿で、見事総合2位と、
クラス優勝を飾り、AMGの名を世に出したのだ!

その頃僕は独立後3年目の26歳だったが、このAMGの快挙等、その後
10年間は知る由もなかった・・・

この事は「お宝話(20)AMG社に契約に行く」の処に詳しく書いているので、
ぜひ参照して欲しい・・・。

ところが、僕が30歳ぐらいの時、不思議な事に今迄スポーツカーにしか興味
がなかった筈なのに、このメルセデスベンツ・300SEL6,3なる、"化け物"に
初めて出会ったとき、一瞬にして心を奪われてしまったのだ・・・

極上のシルバーメタリックに、ベロア張りで、シックなグレイの内装、心もち
車高が低い気はするが、気品ある佇まいの落ち着いた大型乗用車・・・!

ところが一旦走り出せば、この気品ある佇まいの大型乗用車はモンスター
と化し、頭を後ろに置き去りにする程の、トンデモナイ加速を見せつける!

この加速は、当時自家用車にしていた、フォード・ムスタングのシェルビー
コブラGT500と遜色ない加速だと・・・

(67年・シェルビーコブラGT500はV8・7ℓ・355馬力でデビュー)

このシェルビーコブラは、シェルビー社が造ったメーカー公認の純然たる
チューニングカーだが、当時もチューニングカーとは呼ばなかった・・・

このメルセデスベンツ・300SEL6,3も同様だが、日本に目を向ければ、
初代・S54スカイラインGTも、チューニングカーとは呼ばなかった・・・

要するに、未だだ見ぬ、チューニングカーの事を、僕はメルセデスベンツ
・300SEL6,3なるクルマに、感じたと云うことだろう・・・

いま思えば、この当時にメルセデスベンツ・300SEL6,3や450SEL6.9、
そしてシェルビーコブラGT500などに、心を奪われたのは「事の必然」で、
未来のチューニングカービジネスは、この時すでに決まっていたのだろう!

そんな経緯を大事にしてか、AMG社は6300CCの新型エンジンを開発し、
全てのモデルに、NAの6.3ℓを与えた・・・

・・・でも僕は現代のAMG製6.3ℓには興味はない・・・

僕にとって、チューニングカーの原点、M・ベンツ300SEL6,3が欲しい!

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コメント

ウーン、富田義一さんの仰るとおり小生も6.3リッター自然吸気のV8搭載のメルセデスS63AMGに大きな魅力を感じないです。殊に後継機たる5.5リッターV8ツインターボ544ps/81.6kgm、それでいてCO2排出量はスカイライン370GT真っ青の244g/km!!!!(そうです、サーブ9-5 2.8Tやアルファロメオ159 3.2より遥かに少ないのです!)を達成させている新型S63AMGが登場した今とあっては―。
そんなメルセデスS63AMG、S600Lの遠い祖先たる450SEL 6.9はメルセデスブランド全体が「心の故郷」である小生にとっても特に現役時代に感じたメガトン級の衝撃は今もリアルタイムで蘇ってきます!
何と言っても6834cc/286ps、56kgmのバカ力でフェラーリ365GT4 2+2そこのけの「時速240-245km/h」「0-400m=14.7sec」をあっさり弾き出して「社会性とフォーマル性に包まれた高性能」という記号性のもと「(スーパーカーのような一種ヤクザ車ではなく)実力ある責任者メルセデス」「走る外交官メルセデス」というブランドイメージを強く脳裏に刻んだ一台です。
小生とメルセデス製品との接点は1992年3月から2008年10月までの実に16年7ヶ月にも及ぶ間愛用した1992年式260E(6気筒2600cc)を最後に縁が切れましたがそれでも新開発直噴3.5リッター搭載のC350ブルーエフィシェンシー(CO2排出量=150g/km台!)やV8 4.7リッターターボ搭載のE550に是非乗りたい禁断症状に度々襲われる始末で、「血中メルセデス菌」の毒素の恐ろしさを身を持って感じております!!
目下愛用しているレクサスIS350の購入動機も「2009年の時点ではメルセデスCクラスに350がなかったから」という点と同時に「加速タイムがメルセデスE550顔負け」というクラスを超えた怪力ぶり(当時としては)にノックアウトされた故である反面、「パワーはファーストクラス、乗り心地はエコノミークラス」という同車のダンパー特性に「ホームシックの如く」メルセデスが恋しくなる辺り、やはりどこまでもメルセデスは自身のベンチマークにして精神的拠り所であるのかも知れません。
PS(追補)
かくもメルセデスは神並みの存在である小生にとって、同ブランドに常に夢と勇気をもらってきたことは想像に難くないかと思います。
現に多感なハイティーン期だった1980年代末、「困っている人を見ると放っておけない」小生の体質故、都内某所の雑踏の中で親とはぐれた3歳ぐらいの子どもに声をかけて交番まで連れて行ってその子は無事に保護されたという一幕があり、そんな小生は「人の役に立った」という自信と同時に自分自身を知らずに「キャラクター化」して「陸の王者」メルセデス各車(特にSクラス)に同一視してしまっていた点に富田さんも気づいていただければと思います―小生にとっての「ヒーローとの同一視」の形でしょうか。

投稿: 真鍋清 | 2011年12月18日 (日) 03時25分

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