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2009年1月17日 (土)

車お宝話(118)日本初350馬力モデル「M30Z」 Ⅰ

      

新年早々から、レンタカー、雪物語と、随分と横道にそれてしまったから、
ここらで年末に続き、トミーカイラシリーズに戻そうと思う・・・。

このスポーツカーをベースにと考えたのは、ちょうどバブルの真っ最中で、
生産台数の少ない世界中のスポーツカーが、軒並みプレミアが付くほどの
人気となっていた時期だったからだ・・・

だからこの時期に日産車のスポーツカー、フェアレデイZをベースに開発に
着手・・・やがて「M30Z」として完成する・・・!

確かR32のM20と、M30の次で、R32のマイナーチェンジモデルの間
だったように記憶しているが・・・。

予告取材や、広告での反響は大きく、ビジネスとしては大いに期待できる
と、内心僕はほくそ笑んでいたのだが・・・!

この頃の話題の一つに、ホンダNSXのエピソードがある・・・!

発表時、バブル景気の真っ只中だった日本で注文が殺到、当初は注文から
納車までの1~2年待ちは当たり前で、最長で6年待ちとも言われた・・・

価格も、最も人気の高かった米国では、販売価格の2倍でも売れたとも・・・
当然日本でも1千万円上乗せが常識と、もっともらしく言われたものだが!

それはそうだろう・・・バブル絶頂期の1989年の大納会(12月29日)
で記録した株価の最高値は、38,915円87銭・・・!

何と現在の5倍近い株価ではないか、いったい何処の国の話かと錯覚する。

このとき記録した日経平均株価の事は、今では伝説の語り草となって語り
継がれている・・・

ところがこの最高株価を付けたのをピークに暴落に転じ、バブルは弾けた。

んんん・・・何かおかしい、今も同じ状況に陥っているではないか・・・!
どうして人間は同じ過ちを、こうも簡単に引き起こすのだろう・・・。

1990年から19年を経て、今度は世界中の経済が恐怖に陥っているの
だから、「歴史は繰り返す」という事なのだろう・・・。

この時期、こんな事を書くのも何かの縁だろうと、色々と想いを巡らして
見ると、この20年の間に僕自身も、大きく変化したと改めて気が付いた!

1990年、当時の僕はちょうど40代半ばの働き盛りで、それまでには
第一次石油ショックも、第二次石油ショックも経験していた筈だったのに、
どんどんと落ちて行く経済には、ただただ驚くばかりだったが・・・

それでも当時を振り返って今思い出した!僕の場合はバブルの最中から
リストラをしてるようなもので、他社に比べ被害が少なかった事は事実だ。

と云うのは景気が良いものだから、同業他社からトミタの社員は優秀だと、
「引き抜き」が多く、かなりの人数が高優遇で転職・・・

当時のボルボのデーラーや、ジャガーのデーラーへと・・・

その上このバブルでスーパーカーが異常に値上がりし、異業種からの参入
も多く、投機目的でスーパーカーなどを扱うクルマ屋が、一挙に増えたから
その方面にも「引き抜き」で転職した者もいた・・・

でも1年も経たない内に、バブルが弾けたのだから、転職した者は泣くに
泣けない心境だっただろう・・・・・もう引き返すことも出来ないし・・・!

僕自身も多くの同業者に、どうしてもう一度スーパーカーをやらないのか、
こんなチャンスを見逃す手はないなどと、散々言われたものだったが・・・

でも僕の場合、このバブルの最中はまだ採算の取れないチューニングカー
ビズネスに没頭していた・・・

これが幸いしたのだろう、だから他社に比べ被害が少なかったのだと思う。

話を少し元に戻すが、だから何としても自分たちの手で造った「M30Z」で
シッカリとした利益を挙げ、金融機関等にもチューニングカー・ビズネスの
将来性を認めさせたかったのだが・・・

前評判の反響が大きかっただけに、ビジネスとしては大いに期待出来た筈!
・・・バブルが弾けた事が残念でならないが!

でも数年後、「ZZ」の時も未曾有の大不況が急にやってきて、金融機関に
よる「貸し渋り」や「貸し剥がし」が横行し、散々な目に遭った・・・

だから、世の中は良いことばかりもなく、悪いことばかりでもないのだろう・・・!

それが世の中、まさに歴史は繰り返すのだろう・・・。

そんななかでも、この「M30Z」で素晴らしい思い出が残っている・・・

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それは当時スピードスケートの女王、橋本聖子さんが購入してくれたもので、
この時は監督から「もしメダルが取れたらM30Zを購入しても良い」との許可
をもらっていた・・・

当時最高の人気者だった橋本聖子さんに乗って欲しいのと、努力家の聖子さん
に何としてもオリンピックでメダルを取ってほしかったのと両面で、この時の応援
は否が応でも「力」が入っていた・・・

1992年・アルベールビル・冬季オリンピック ・スピードスケート女子1500、
堂々3位入賞、銅メダル獲得・・・

この時のニュースは、今でもハッキリと覚えている・・・

そしてパリから直接オーダーの電話を頂いたのは、それから数日後の事だった。

数ヶ月後の納車の日、自分で取りに行くからと、これまたスピードスケートの
男性のホープ、黒岩彰選手と共に来られ、黒岩さんには「M30」を気に入って
もらい、オーダーを・・・!

聖子さんにお会いしてビックリしたことは、想像していたより遥かに小さい方で、
おとなしくて、どこにあんなパワーが潜んでいるのかと、不思議なほどだった・・・

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本当に気に入ってもらい、「M30Z」のポスターカタログに僕のサインをと・・!

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立場が逆なような気もしたが、喜んでサインさせてもらった・・・。

                                     つづく

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1.クルマお宝話」カテゴリの記事

コメント

M30Z、私が初めて手にしたトミーカイラでした。山口県でトミタ夢工場の販売店をしていたお店で購入しました。中古でですけどね(^_^;)当時はM30ZにトミーカイラRにとよく売ってたようです。エージェントプレートもありましたし。

そのお店には私が日産時代の元上司がいまして…縁あってトミーカイラに乗る事が出来ました。
M30Zは今でも所有していたかった車です。橋本聖子さんのお話も有名でしたね!

投稿: 今日 | 2009年1月18日 (日) 19時08分

そうですか、山口県の・・・
懐かしいですよね~、ほんとに。

もう少し続きを書きますからね・・・!

投稿: 富田義一 | 2009年1月19日 (月) 13時15分

クラブ仲間がM30Zを探していて大阪まで2週続けて見に行ったのを思い出します。
彼はエンジンOHなど各部リフレッシュしてM30Zライフを楽しんでいます。

黒岩さんですが下記のテレビにゲスト出演します。
BS-2 1月23日(金) 午後8:10-8:54 #65 氷上疾走 スピードスケート ~加藤条治と長島圭一郎~

投稿: sanmaru | 2009年1月20日 (火) 00時06分

そうですか、大阪まで・・・
今も大阪に程度の良いのが一台あるようですが・・・?

懐かしいですね~黒岩選手、体格の良い大きな方でしたね!

この時もらったテレカのセットが、まだ手元にありますよ。

投稿: 富田義一 | 2009年1月20日 (火) 11時34分

m(_ _)m(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッこんばんわ。こちらには初めて書き込みします。
↑の友人が申してましたM30Z乗りの者です。ココ数年の内にUSED市場でも見られるようになりましたが、当時自分が欲しい時期は中々巡り合えず 待ち望んでました。カタログには記載がなかったのですが、このM30Zにベーシックグレードがあったのもビックリ!、、値段も手頃でワンオーナーも決め手でした。それもあって少しずつ手直しをし 末長く大事にしてゆこうと思います。
橋本聖子さんのお話は有名でしたね、、♪

質問ですが カタログの赤M30Zの当時撮影場所等?もし? 解りましたら教えてください?

投稿: PB2 | 2009年1月30日 (金) 21時03分

どうも、始めまして・・・

その頃はまだチューニングカーが一般的ではないので、外観の変更や改造を好まない人や、予算的なこともあり、性能面だけのベーシックグレードを設けていました。

申し訳ないですが、生憎手元に「M30Z」のカタログがなく、撮影場所の記憶が定かではありません・・・。

当時の撮影は殆どが「嵐山・高雄パークウェイ」か「奥比叡ドライブウェイ」でしたが・・・!

投稿: 富田義一 | 2009年1月31日 (土) 13時19分

2014年6月にガンメタのM30Zを手に入れました。未だ程度良く5万キロ余の走行で、ワンオーナーでした。車体が低いZ32はスタイリングも良いし、以前に乗っていたZ32と比べて圧倒的な加速とGTRと同じ強力なブレーキ!今は車庫保管して時折ドライブを楽しんでいます。以前カタログがないかと問い合わせをしたら、M30Z資料室なるサイトができて、当時の雑誌の紹介記事等があり、いろいろわかりました、ありがとうございました。M30Zを分かる人は少なくなっていると思いますが、その分気楽に走っています。もう還暦を越えていますが、いろいろな車に乗りましたが最高の車だと思っています。70までは乗ろうかと考えています。

投稿: 古澤準一 | 2014年12月22日 (月) 17時33分

初めまして・・・
お互い結構な歳ですが、いつまでも好きな車に乗っていたいものです。
クルマは喜びを与えてくれます。いつまでも素敵なクルマライフを楽しみましょう!

また高尾のミーティングなど参加ください!

投稿: 富田義一 | 2014年12月23日 (火) 09時02分

富田様

この度のZZ復活おめでとうございます。
トミーカイラブランドが独り歩きしていたことに大変さみしい思いをしておりました。
私、まもなく50になるものですが、トミーカイラM30Zを当時購入させて頂いた者です。
シルバーのボディカラーにガンメタのサイドラインが入った車両で自慢の愛車でした。
ネットにて偶然このページに遭遇し懐かしさを感じております。もしまた機会が、偶然が、縁があればもう一度M30Zに乗ってみたいものです。

投稿: T.E | 2016年2月25日 (木) 10時19分

TEさん。
応援ありがとうございます。
現在はEVスポーツカーの役員として頑張っていますので!
是非また30Z探して乗ってください、僕もぼちぼち探そうと思っています。

投稿: 富田義一 | 2016年2月26日 (金) 15時33分

Hello,
I am the proud owner of a 1991 M30Z and I must say that I am absolutely in love with this car! Thank you for producing a car of such timeless beauty.
I live in Australia and the M30Z is extremely rare in our country. I have been able to collect some old brochures from Japan about the M30Z, but I'd love to know more. Is it possible to find out more details about the M30Z that I own? Any help would be great. I hope you are able to understand.
Thanks,
Sam

投稿: Sam Baum | 2017年4月13日 (木) 17時35分

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