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2008年12月 3日 (水)

車お宝話(108)「トミーカイラM30」の発表会

      

それでは日本初の公認チューニングカー「トミーカイラM30」の発表会の
裏話など、思い出しながら書いて行くことにしよう・・・

そうそう、裏話と言えば発表会直前に大変な事が起きたのを今思い出した!

発表会の日取りも決まって案内状も出し終え、さ~という時に運輸省から
大変なクレームが入ってきた・・・

それは案内状の文面の中に「運輸省の認可を受けた」という箇所があるのが
問題だと云うのだ・・・

前回にも(注)で触れているが、当時の運輸省の判断は認可ではなく「届け出」
が正式な見解だから、認可と書くのはマズイ、との連絡が入ったと、担当者が
血相を変えて僕の部屋に飛び込んで来た・・・

それにしても、発表会の日取りも決まって案内状も出し終えているのだから、
僕もこの話を聞いた時は、一瞬、背筋が凍る思いがした・・・

多分、案内状を受け取ったマスコミの方が、前代未聞の正規改造車のことを
記事にしようと、運輸省に質問方々、連絡したのだと思うのだが・・・

運輸省大阪支局の担当官はご立腹な様子らしく、当方の担当者はもうこれで
長年の苦労が水の泡になると、大騒ぎしている・・・

役所と違う見解を、当方が誇張して、案内状に書いたと思われているらしく、
このまま行けば、「届け出」そのものが取り消されると騒いでいるのだ・・・

そうなってしまえば、日本初の公認チューニングカーは夢と消え、前代未聞の
正規改造車の話題も泡と消えてしまう、瀬戸際の出来事だった・・・!

僕は間髪をいれず、担当者に「騒ぐな!」「部屋を出て行け!」と怒鳴った・・・

何がなんでも、何とかしなくてはいけない、ただそれだけしか頭になかった・・・

一人になったその部屋で、僕は一か八かの勝負に出た・・・!

・・・・・既に役所の対応時間の5時は廻っている。

通常は時間外の電話は取り次いでくれないだろうが、そんな事は言っていら
れない・・・

案の定、いつもの受付嬢は出て来ないで、守衛室に電話が掛かった・・・

僕は落ち着いて、ゆっくりとその守衛室の人に、”気を込めて”話した・・・

「実は、そちらにご迷惑を掛けてしまう事が起きてしまいました、例え10分
 でもいいから担当官と話をさせてもらえませんか、解決できると思うので」と。

そんな内容で食い下がったのだが、有難いことに、「少し待ってください連絡
して見ます、まだ在社していると思いますから・・」と!

その時は内心「やった~!」と思ったものだが、今こうして書いていて思うの
だが、つくづく運が良かったと思う・・・

いい人が電話を取ってくれたから、後が続く訳で、無我夢中と云うか、懸命
にと云うか、無心が良かったのだろうか・・・!

いや!・・・それとも「M30」というクルマに運があったのかも知れない・・・

まぁ、それからの事は余り良く憶えていないが、担当官とは30分程話した

と思う・・・

最初は不機嫌だったが、こちらが故意ではなく無知だったことを素直に詫び
ると、話を聞いてくれた・・・

僕が「明朝までに書き改めた文面をFAXしますから、ご指導のほどよろしく
お願いします・・」

「既に発送済みの案内状は責任を持って差し替えます・・」
「その上でマスコミ関係者には、電話での対処を責任を持って致します・・」と。

こちらの熱意に打たれたのだろう、「分かりました、見本になるようなものを
FAXして上げますよ・・」と!

恥ずかしい話だが、その時、僕の声は涙声になっていたと思う・・・
本当にこの時は嬉しかったし、誠意をもって話せば通じるという事を学んだ。

その後も、こんな瀬戸際の難題は数えきれないぐらい経験したが、苦もなく
解決して来れたのも、この時の経験が自信になっていたからだろう・・・

こうして大問題が一件落着し、何事もなかった様に予定通り発表会が出来た
からいい様なものだが・・・・・

もし解決していなければ、また違った、トミーカイラストーリーになっていたの
だろうと思うと、感慨深い・・・!

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