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2008年11月 1日 (土)

車お宝話(99)ポール・フレール氏と「ZZ」

      

ポール・フレール氏と「ZZ」の出会いは丁度10年前、98年のNAVI・5月号
「スポーツカー大特集」の取材でのことだった・・・

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この取材は、世界中からいま日本で買えるスポーツカー、GT等、34台を
一同に集め、ポール・フレール、小林章太郎の両巨頭も参加して行われた!

テストの場所は、大磯プリンスホテル第一駐車場でジムカーナ、テスト走行
は箱根ターンパイクで、大磯から箱根までの往復時間は40分ほどである。

その2日後の3月1日に、東京豊島園で、「CG・DAY」が開催された・・・・・

ここに平成10年2月27日付けの「NAVI・取材参加報告書」が手元にある。

この報告書は、この取材の為に、大磯プリンスホテルまで、「ZZ」を駆って
参加した、「トミタ夢工場・東京」のスタッフが書いたものである・・・・・

と云う訳で僕は参加していないから、この正確な「取材参加報告書」を基に
書き綴っていこうと思う・・・

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     
                 「取材参加報告書」  

     日時  平成10年2月26日(木)午前9時~午後5時まで

     場所  大磯町 大磯プリンスホテル第一駐車場
     (コース 駐車場内ジムカーナ~箱根ターンパイク)

     評価  『ポール・フレール氏』

    シャーシー剛性が非常に良く、高く評価したい。
    特にシャシーの溶接部、足廻りの造りなど入念にチェック、
    造りの良さに感心し、車両価格を聞いて驚く。
 
    コーナリング特性については「フォミュラー」ほどシャープ過ぎず、
    「スポーツカー」ほど鈍くない、絶妙のバランスを出している。
    この特性はストロークが短か過ぎると絶対出せない味付けである。

    更にセッティングを換えて乗って見たいほど、自由度が広そう。
    
    エンジン特性については、アクセルについてくるピックアップの良さ、
    パワーの出方、トランスミッションギアレシオの選択、京浜製キャブ
    レターとマフラーの音質等、全てこのクルマ用にセットアップされて
    いるのがよく分かる。

    取り外せるハードトップの設計は賢くて、エンジンカバーの上にスタ
    イリング上問題なく格納できると、絶賛している。

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    欠点は、しっかりした横窓がないこと。

    以上、小林章太郎氏が通訳をしてくれた、「ポール・フレール」氏の
    「ZZ」の評価です。

    総合評価として「Very Very Nice Car!」と言い、非常に気に入った
    様子が、ご自分のカメラで「写真を撮らせて欲しい」の一言で、感じ
    られました。  

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    写真はエンジン、サスペンション、シャーシ部を念入りに撮り、他の
    クルマでは見られないほど、熱心に見つめ、質問されることから、
    評価は高いと感じました。

以上がほとんど原文のままのレポート内容だが、掲載されたNAVI五月号
にも同様の事が書かれ、「結論としてロータス・エリーゼにとって、相応しい
ライバル。しかもエリーゼより性能は上」と書いてある。

この他にも、この取材参加報告書には「吉田匠氏」や、「両角岳彦氏」など、
高い評価をしてくれた様子がこのレポートに書かれている!

その中でもジャーナリストではなく、三菱自動車・乗用車開発部主席のY氏
のコメントが特に印象に残っているので、紹介しよう・・・・・

「以前より気になっていた1台です。シャシーからボディまで、こんなに造り
 がコンセプトと一致したクルマが造れて羨ましい。
 エンジン回転のピックアップの良さ、キャブレターとマフラーの音質、音量、
 シフトフィール、サスのストローク、ブレーキフィール等、いずれも、日本の
 メーカーはこのクルマを1台購入、研究して、見習ってもらいたぐらい完成
 されている」・・・・と!

ここまで褒められると、襟を正すしかないが、本当に自動車メーカーの中で
のクルマ造りは大変だと思う・・・・・

要求が有り過ぎるから、つい、妥協、妥協になってしまい易いからだ・・・・!
その点こちらは、好きな事だけやっていればいいのだから、有難いことだ!

・・・話を2日後の3月1日に戻す・・・!

その日、東京豊島園で年に一回の「CG・DAY」が開催され、そのイベント
の中でポール・フレール氏と小林章太郎氏などによる、トークショーが企画
されていた・・・・・

当時81歳のポール・フレール氏は、一昨日のテストデイでも、朝の9時から
午後の5時まで、箱根ターンパイクを全速で6往復、誰よりも精力的に試乗
されたらしい・・・

やはり世界的な人は何歳になっても、凄いエネルギーと、情熱を持っている
ものだと感心してしまう・・・

ちょうど今年は鬼籍に入られた年だから、思い出話を心して書こうと思う・・!

このトークショーの最中に、このイベントに参加していた富士重工業の役員

さんから、京都に居た僕に電話が掛かった!

「富田さん、どうしてこのイベントに参加しなかったんだよ~、ポール・フレール
 さんが一番気に入ったのが、トミーカイラ・ZZで、二番がインプレッサ・WRX、
 その次がランサー・エボVとトークショーで話したんだから~」・・・と!
 
最初は何の事だかピンとこなかったが、このイベントの事を思い出して急に嬉
しくなり、"ニンマリ"したのを思い出す・・・

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偶然この日は僕の誕生日! 最高のプレゼントを世界一のポール・フレールさん
からいただいた・・・!

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コメント

こんばんは。毎回楽しく拝見しております。
やはりZZの開発秘話は興味深いですね。
各誌絶賛の和製スポーツを、あのポール・フレールも大絶賛!!間接的に聞かれた時の富田さんのシタリ顔、目に浮かぶようです。(笑)

当時の私はまだ高校生で、バイクの事しか頭に無くバイトに明け暮れてました。すいませんがzzのことはほん~のちょっと、ちっちゃいポルシェみたいな感じ?の認識レベルでした。。。
ライトスポーツに興味を持ったのは働き出して4つ輪に移行した頃、ちょうどオペルスピードスターが出た頃でした。これはっ!!と外観に惚れてしまいました。
結局スポーツカーを日々の足にする自信が無く、資実剛堅なドイツ車ばかりを乗り継いでおります。
いま、またライトスポーツへの思いがまた沸々と…フルオープンの開放感と路面スレスレのスピード感、あの頃のバイクを思い出しています。
秋はロードスターで紅葉のワインディング、なんて最高ですよね!lovely

投稿: miyata | 2008年11月 5日 (水) 00時11分

miyataさんどうも、どうもです!

僕も高校生の時はモトクロス一本槍でしたよ・・・
例の小島君の影響ですけど、それが結局4輪へ、そして
本業へとなったんですから、高校時代の趣味は影響大ですよね~!

この連休に田舎道を走って来ましたが、ひっそりとした中にも紅葉が映え、道端の柿木が実を一杯につけている姿を見るたびに幼い頃を思いだして・・・

最高でしたよ・・・!

投稿: 富田義一 | 2008年11月 5日 (水) 12時01分

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