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2008年10月27日 (月)

車お宝話(97)「ZZ」の英国生産を決定する!

       

1995年7月24日の「ZZ」の発表会は、僕が経験した数々の発表会の
中でも群を抜いた反響だった。

1988年4月、「トミーカイラ・M30」の発表会のときも、日本初の公認
チューニングカーとして、新聞や雑誌だけでなく、一般誌、テレビ局まで
もが取り上げてくれ、大反響となったが・・・・・

この時の取材露出を、広告費に換算すれば、当時の価値で1億円は軽く
超えると日産自動車の広報室が調べ、教えてくれた事は以前にも触れた!

ところがこの「ZZ」の取材の露出は、日本を超えヨーロッパやアメリカにも
及んだから、僕の想像を遥かに超えて、嬉しい誤算となったのだ・・・

そしてその結果が早くも発表会の1週間後、8月1日の予約受付開始日に
大きな反響となって表れた・・!

8月1日のその日、朝から電話が引っ切り無しに掛かり、今まで経験した
事のない反響に、対応を苦慮する始末だったが・・・・・

うろ覚えだが、その日だけでも100台ほどの、注文が入ったと思う・・・・・!
のんびり構えていたから、これも想像を遥かに超えた嬉しい誤算となった。

現在の自動車不況を考えれば、とんでもなくいい時代に発表したものだと、
今更ながら思えるのだが・・・・・

それでも開発を開始した当時はバブルが弾けた後で、そんな景気の良く
ない時期に、無謀とも思えるプロジェクトを、我ながら良く決断したものだ
と思っていたのに・・・!

結局、急遽「ZZ」専用の注文書を作って送付し、1ヶ月後に締め切った時
には、月産12台の生産予定で、3年間分、430台の注文書が手元に届
いていた。

注文を受けると云う事は、少しでも早く生産拠点を決定し、生産を開始し
なければならないと云う事だ・・・・・

記者発表会では国内と海外の両方を検討していると僕はコメントしている。

何故そんなコメントをしたのか・・・・・それは当時の運輸省の認可に対する
姿勢が余りにも消極的で、言われるがままに資料やテスト結果を提出して
いたら、余りにも無駄な時間と金を費やする事になるからだ・・・・・

当時、クルマを造って認可を受けるなど、ダンボール箱一杯の資料を提出
しなければなどと、まことしやかに云われていたが、実はそれ以上の資料
を要求されていたのだ・・・!

そんな事に無駄な時間と金を費やするのなら、クルマの完成度や性能など
に使った方が断然いい・・・!

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だから最初から、少量生産の規定枠があるイギリスとほぼ決めていたのだ。

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結果として、お宝話(90)に書いた様に、本場イギリスからも高い評価を得る
ことが出来たのだ・・・・・

この海外生産の決定は中小企業事業団のケーススタディとして取り上げられ、

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中小企業の新しい取り組みとして、全国に紹介された・・・・・

そのうえ、中小企業事業団が世界の同様の機関に配布している、カタログの
表紙にも、日本の代表として「ZZ」を掲載し紹介してくれた。

このカタログの中身がまた凄い、日本の特徴ある中小企業を世界に紹介し
ているのだが、数ある中には新幹線事業まであるのだから・・・・・

余談だが、この中小企業団は全国に数か所、中小企業大学を設置している。

中小企業の経営者を対象に勉強会をするのだが、当時、中小企業団の課長
で技術畑の西村哲明氏から、この中小企業大学の講師を要請されたのだ・・・

(西村哲明氏・現在、信州大学大学院客員教授で人材育成に力を注いでいる)

西村氏は熱烈な「夢工場」の支持者で、なんとかこの風変りなベンチャー企業
を世間に認めさせ、世界にもとアピールしてくれたのだ・・・!

タイトルは「本場英国で独自開発のスポーツカーを本格生産して世界へ挑む」
とある。

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そう・・・ピュア・スポーツカーの本場イギリスの地に、「トミタオート・UK」を設立
したのは96年のことだ!

小さい企業が自動車を造るのには持って来いの地だ、土地は広いし、安いし、
そのうえ近くには、レーシングカーや、スポーツカーの下請け部品工場が点在
しているのだから・・・・・

さ~・・・いよいよ年間500台以下の、合法的少量生産のスタートだ・・・!

                                      つづく

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