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2008年10月15日 (水)

車お宝話(94)「ZZ」クレイモデルから実車へ!

       

いよいよ一分の1の実車に向けて作業が始まるのだが、これまでもシビア
な作業が続いているが、これからはもっとシビアな結果が要求される・・・

それは五分の1のクレイモデルから本物の実車になるのだから、5倍ほど
はシビアになる勘定だ・・・・・

だからシビアに成らざるを得ないのだが、現実的には、緻密な出来映えも
大事だが、それより実車になった時の全体のイメージの方が、もっと気掛
かりだった・・!

実車になった時の雰囲気や、大きさがドンナ風になるのかは、五分の1の
クレイモデルからは、想像するしかないのだから・・・・・

そのうえ実車が完成したとしても、厄介な運輸省(当時)との折衝が待って
いる・・・・・

・・・ナンバーが付かなければ大きな模型になってしまうのだ・・・・!

・・・まだまだある、果たして本当に買ってくれる人がいるのか・・・?
・・・もし大量の注文が入った時、本当に量産体制が取れるのか・・・? 
・・・本当に予定通りの時期に、問題なく、許認可が下りるのか・・・? 

この他にも、膨大な種類の部品の確保、管理の問題、人の問題、量産技術
の問題など、今までに経験のない事柄がまだまだ山の様にあるが、当面は
買ってくれる人がいるかどうかに、掛かっている・・・! 

無論このプロジェクトが始まるまでには、長いプロセスがあって、その中
で得た感触は「本当に出来るのなら買うよ」と、多くの支持を得ていたが!

プロジェクトがスタートした頃は、唯々良い物を造りたい、完成させたい、
との想いだけが、頭を占領していたのだが・・・・・

ところが現実に完成時期が近ずいてくると、限りない欲が次々と出て来て、
頭を悩ませる・・・・・

まぁこの時の悩みはまだまだ楽しい内だが、この後次々と難問が出て来る。
この事は以前にも触れたので省略するが・・・

そんな楽しい悩みの中で最も印象に残っているシーンは、一分の1の実車
の雄型が出来上がって行く光景だろう・・・・・

これは「ZZⅡ」の時にも経験した事だが、スタートから完成までを通して
最も印象深い、最高の光景で、至福の時なのだ・・・・

多分それまでの日々を、期待と想像で過ごしているから、その想像が現実
になったとき、最も歓びが大きくなるのだろう・・・!

これが、想像が現実になったと実感できた瞬間の写真だ・・・!

10141

身長170㎝弱の僕と、実車の大きさを比較するための写真なのだが・・
嬉しそうにしているから、見様によっては、記念撮影にも見えてしまう!

この雄型の出来映え次第で、エクステリア・デザインとボディの表面状態
が、ほぼ決まってしまう・・・・・

そしてこの雄型を基に、メインボディと、その他のパーツに分けて雌型を
抜いていくのだが、前にも触れたように小さなドアなど、まだまだ複雑な
作業工程が数多くあるのだが・・・・・

この仕事は、経験と勘とセンスが必要で、由良拓也率いるムーンクラフト
はその点、申し分なく満足できるものだった・・・・・

写真には写っていないが、この作業に解良君が付き添っている事は云う
までもない。

この作業を途中でチェックする為に、解良君と御殿場のムーンクラフトに
行く道中は話が尽きなかったし、迎えに来てくれた拓也君がリクエストの
「うなぎ屋」に、いつも連れて行ってくれたのを懐かしく思い出す・・・・

こうした”和気あいあい”の雰囲気だから楽しいクルマが出来たのだと思う!

本当に余談で恐縮だが、生き別れて36年振りに出逢えた母親もこの近く
に住んでいたから、余計に「ZZ」に思い入れがあるのかも知れない・・・・・

この写真の工程は、かなり先に進んでしまっている。

10142

出来あがった雌型から、最初の1台目は発表用に造られたもので、京都の
塗装工場に持ち込まれた。

メインのボディとパーツ群だが、ドアーのパーツは乾燥室に入っていて
映っていない・・!

10145

真剣に細部をチェックする解良君だが、彼もまた生みの親としての特別な
感慨と責任を感じながら、歓びを噛みしめているのだろう・・・

この次はいよいよ、ピカピカに仕上がった「ZZ」のスタジオ撮影だ・・・!

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1.クルマお宝話」カテゴリの記事

コメント

すごいうらやましい写真ではないですか!
自分もこんな写真に写れたらいいなと思います(笑

由良さんは新しい方の紫電で知りましたね。
紫電の公道車ほしかったですよ!
ものすごい値段と聞きましたが・・・
ZZの開発裏にこのようなエピソードがあるなんて
まったく知りませんでしたが、これだけ夢が詰まった
車は、車自体も幸せなんじゃないかと思えるほどです。

ところで
最近、ホンダNSXのスパイショットを雑誌で見ました。
(ちゃんと買いましたよ!)
しかし、2500万とは高すぎる・・・
早くてかっこいい車は好きですし(NSXも外車も
ホンダは好きなので(私の家の歴代車すべてホンダ)
買いたい気持ちはあるんですが・・・

正直どう思います?
FRのNSXについて。

投稿: あきら | 2008年10月16日 (木) 19時34分

普通は自動車の製造といったら…
ベルトコンベアで流れてきて、それを組み立てて大量生産…
というイメージがありますが

何も無い状態からスタートして
ZZをきちんと量産して製造し、そして販売…

ブログを拝見させていただき…
あらためて、その難しさが少しは理解出来ました。

またZZを所有している自分としても
このようなお話をお聞き出来て…とても嬉しく感じます。

あとカーグラTVなんですが
現在…CS放送で再放送中だそうです。
しかし96年10月5日の番組は↓…3年後ぐらいかも?(^_^;)

http://www.tv-asahi.co.jp/channel/contents/info/0024/

投稿: ヤス | 2008年10月16日 (木) 20時33分

あきら君、せかっく唯一夢を持てる人間に生まれたのだから、自分なりの夢を持って実現させましょう・・・
ホンダの事は以前にもブログに書きましたが、唯一
BMW的に生きられるメーカーだと思っています。でも現在では1BOX屋さんのイメージが強すぎて興味が湧きません。FRでも何でも個性があればいいのでと思いますが!

ヤスさん、少しは期待に添えられたようで何よりです。
ただ写真にしろ、内容にしろほんの一部なので、なんとか頑張って現物を一同に展示できるミュージアムを造りたいと思っています・・・

以前から持っている「夢」、修学旅行の研修コースになる様な施設を考えています。

実際に目で見ながら、クルマが出来上がっていく様子を
再現したいのです・・・!


投稿: 富田義一 | 2008年10月17日 (金) 13時21分

>夢の実現
確かにそうですね。
自分の夢はスポーツカーメーカー
しかし、既存技術の結晶体のような車になるのが恐ろしいという考えがあるんです。
既存技術と新技術
効率の差があれば、その踏み台からチューンしたときの差も激しいのではないかと。

その点大規模企業はオカネにものを言わせたハイテク技術の結晶で新たなフラッグシップを生み出していく
これらに勝つためにはどうしたらいいのか

自分が作りたい車は
「誰でも少し無理をしたら買えて、乗り手ひとつでどのような性格にもなれるスポーツカー」
というもの。
ZZⅡにそっくり、といわれればそっくりですが
このような車が作りたいと思っているんです。

まだまだ、考えが甘いというか、妥協があるというか・・・

一切の妥協がないモノヅクリが出来る様にします。

投稿: あきら | 2008年10月17日 (金) 19時16分

歴代車輛を展示したトミーカイラ ミュウジアムって素晴らしいです。
是非25Rは黄色のザクレロ号を・・・。

投稿: ザクレロ25R | 2008年10月17日 (金) 23時32分

あきら君・・・夢を持ち続けて頑張ってくださいね!

ザクレロさん・・・僕の構想楽しそうでしょう!
造るところも再現したいんですよね~・・・

投稿: 富田義一 | 2008年10月18日 (土) 12時47分

懐かしいネーーー、AMGとの商談。
あの頃はMercedezに統合される前で単なる町工場だったね。
ルマンの後だったから1980,1年頃だったかなーーー?
ジャンカーロがドイツ語で聞き、俺に英語で伝え、俺からトミタに日本で伝え、返しもそのまま逆にーーー。
懐かしいーーー。

投稿: ネコ | 2008年11月15日 (土) 16時12分

お~ネコ~、久しぶり~!

元気そうでなによりです。
ホントこうやって書いていると、何もかもが懐かしい事だらけで、いい思い出探しになるよ~!

それに我ながらよくやって来たとつくずく思うよ・・!

ところで、オバマ大統領に決まったけど、そちらのロスは少しは景気良くなりそうか?
時々はコメントくれよ~!

投稿: 富田義一 | 2008年11月17日 (月) 12時27分

Los Angeles Auto Showのプレミア/プレスDayも終わり、日本からの一行も昨日帰国しましたよ。今年からカースタイリングとショー事務局の主催でデザイントップの交換会を開始し、多くのメーカーが参加してくれた。今年はニッサンが力を入れ、ゴーンさんの講演やZの発表やら結構頑張っていたけど、ビッグ3は公的資金交渉の最中でもあり記者からの質問を嫌い、全て記者発表を中止、新型パフォーマンスカーの展示もキャンセル。自動車ショーも今後どのような方向に行くのかネーーー。
Smart USAの記者発表では何とペンスキー氏が会長に就任し頑張ってた。何れ、トヨタや日本からよりアドバンスな4シーターが出て来たらSmartはどうなってしまうのかねーー?
1月はデトロイトだけど、今年のアメリカの自動車ショーはかなり静かな感じです。よりダウンサイズ、車高の高いパッケージになって行き、皆に似たデザインで個性も表現しづらくなって来てる。
これからも大変なようだねーーー。

投稿: ネコ | 2008年11月23日 (日) 03時10分

そうか~ネコはまだ自動車に関わっているんだよね~!

本当にどうなってしまうんだろうね~、自動車業界は?
僕も少しだけど、自動車の仕事が出てきそうな感じ・・

こちらのクリニックはお陰さまで、発展してるよ!
現在も拡張で引っ越しの真っ最中です・・。

でもどうして何時も、お宝話(94)からなの~・・?

投稿: 富田義一 | 2008年11月24日 (月) 17時06分

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