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2008年10月 1日 (水)

車お宝話(90)「ZZ」の試作車とテスト風景 Ⅲ

    

 
待つこと暫し、模倣の疑いは晴れて、大きなご褒美を伴って帰って来た!

帰って来た返事を裁判に例えれば、単なる逆転無罪ではない、大きな
報酬を伴っての大勝利なのだ。

自動車関係の海外メディアが一斉に「トミーカイラ・ZZ」を評価した記事
を掲載し始めたのだ・・・・・

・・・この評価こそ、模倣の疑いが晴れた事を意味する答えだった・・・!

ほとんどの記事がロータス・エリーゼとの絡みの記事で、特にイギリス
のメディアは、ロータスを喰ってしまう、ロータス潰し見たいなタイトルを、
見出しにしていた。

その中でも特に大きく扱っていたのが自動車新聞で、何と表紙の1面
全部をカラーで掲載、2面にもモノクロで大きく扱ってくれた・・・・・
(スキャンの都合で1面と2面の一部のみ紹介)

10011_3

  10012_3

してやったりと喜んでいたら、誰かが、日本車が表紙になったのは初めて
の事だと教えてくれた・・・!

このお宝話の表紙もそうだが、表紙を飾る雑誌が数冊あったから、相当に
評価が高かったのだと思う・・・・・

この時ばかりは、かなりの自信になったから、世界が身近に感じられたし、
また、色んな話がイギリスやドイツから、舞い込んで来た時期でもあった。

この時に第2弾、ZZⅡの事が頭をかすめた様な気がする・・・!

どんな事でも、初めての試みには、「産みの苦しみ」がついて回るものだ!

まぁ、永く生きていると色々と経験するが、目立つ事をすれば「出る杭は
打たれる」で、必ず難しい問題がついて回る・・・・・

以前にも触れた様に、その後も次々と難題が降って湧くが、その時その時
でコツコツとクリアして行くしか方法はない・・・・・

要するに「成就」又は「成功」させる為には「忍耐」と「執念」をベースにして、
「必ず出来ると信じて」やるしかないと、僕は思っている。

話を戻そう・・・この海外メディアの中には、わざわざイギリスから報道の為
にやって来た「BBC」放送も含まれている・・・・・

明らかに、模倣の疑いが晴れたからこそ、「BBC放送」がやって来たのだ!
あいまいな記憶だが、確か「嵐山高雄パークウェイ」で撮影したのだと思う。

取材はかなり好意的で評価も高く、長時間の撮影の中には解良君が英語
でコメントしているシーンもあり、なかなか面白いまとめ方になっていたが・・・

このビデオは収録後に「BBC」がイギリスから送ってくれて今も手元にある。

そうそう、この時の取材で面白い話を思い出したから、ちょっと書いてみる。

その時のディレクターが、「BBC放送局」は「NHK放送局」と報道提携して
いるのだが、この「ZZ」のニュースを教えてくれなかった、と云うのだ・・・・・

僕が「NHKはこの事を知らないよ」と云うと、びっくりして、「どうして」と云う。
「取材依頼がないから」と僕が云うと、「ん・・・」と黙ってしまった・・・!

その後でディレクターが、「これがイギリスなら大変な出来事だよ」と云って、
「日本人で損をしたね~・・・」、みたいな慰めを方をしてもらった・・・・・

本当にどこを見てるんだろうね~、「NHK」は・・・!

大きく戻って、前回の「知られていない事実」の前まで、話を戻す。

10014

シャシーの開発は、予想通り順調に進んでいたが、何を隠そうボディーの

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デザインには、ほとほと苦労していた・・・・・

最初に決めていたデザイン・スケッチがあるのだが、このデザインを現実
に実車にするのは、色んな意味で不可能だった・・・!

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このデザイン・スケッチは、当時の雑誌取材で、林、本田、舘の三氏と僕
が、「スポーツカーを造ろう」見たいなタイトルで紹介しているものと同じだ!

決めていたデザインがダメになってしまったから、全て一から考え直して
デザインする必要があった・・・・・

本当にこの作業が大変で、解良君と二人でああでもない、こうでもないと
悩み続けても、理想から遠のくばかりだった・・・!

この時に削ったクレイ・モデルの写真が何枚もあるが、見る気もしない!

                                   つづく
                         

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1.クルマお宝話」カテゴリの記事

コメント

多分?僕だけでは無いと思いますが…

ZZオーナーの皆さんは、
ZZの情報に、とても飢えています。

それが…
このような開発時の貴重な話までお聞き出来るなんて…

ZZオーナーにとって、まさに「お宝話」です!

投稿: ヤス | 2008年10月 1日 (水) 20時51分

当然のことですが色々な苦労があったんですね〜。僕が知ってるのはせいぜいZZのドアを付けるか付けないかを社内でもめたことぐらいだったので、社長が見る気にもならないクレイモデルの写真を見たいです。(^^; ZZの発表から13、14年もたちますが、このころは本当に欲しい車がトミーカイラには沢山あったなぁ。ZZの展示車にも座らしてもらってエンジンかけただけだけど、鳥肌ものでした。それに比べたら今は乗りたいと思える日本車が本当にないよなぁ〜って思います。GTRもかっこいいかも知れないけど、800万も出して乗る車なのだろうかと疑問に感じるし。車好きにとって大事なのはやはり走りたい気分にさせてくれて車と一体化できる楽しみがなによりですよね。社長の新たな挑戦でZZの復活みたいなのがあったらなぁ〜と勝手に思う次第です。そう言えば、去年のオーナーズクラブのミーティングの時、25Rのプラモデルを社長に買って頂いたのですが、不具合はありませんか?白の25Rは一番完成度が低かった気がするので…。言ってもらえればいつでもメンテ、交換しますのでよろしくです。一応、夢工場をなのってますので…まぁ〜プチ夢工場ですけどね〜(^^;

投稿: 圭.夢工場 | 2008年10月 2日 (木) 14時12分

ヤスさん、ZZの事を書き出せばキリがないぐらいありますよ・・・
でも返事したように、余りに量があり過ぎるので本か何かにする時に全て掲載しますよ!
でも出来る限り何回かに分けて書きますから楽しみにしていてください。

圭さん、まぁ色々考えていますので今暫く時間をください。
ヤスさん、圭さん、最終的には資料館の様なミュージアムも造る積りですから・・・!

投稿: 富田義一 | 2008年10月 2日 (木) 16時37分

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