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2008年9月20日 (土)

車お宝話(87)「ZZ]の試作車とテスト風景

      

ここ暫くは、自動車メーカーとの成り行きや、いきさつを書いてきたが、
それは、これから書こうと思っている、「ZZ」の開発にも大きく影響を
与えたことを、知ってもらう為でもあった・・・!

例えば最新の「GTR」を、まだ「夢工場」が存続していたらどうするのか、
と、先日も似たような質問がコメントに入っていたのだが・・!

答えは至極簡単で、夢工場単独でなら、何も手をつけられないだろう・・
と云うより、「GTR」のチューニング・コンプリートカーそのものを、最早
扱っていないと思う。

それは、当初から自動車メーカーと組めなければ、このビジネスは成立
しないと踏んでいたからだ・・・

10年以上の年月を掛けて、旧日産自動車と強い繋がりを作って来たが、
経営が大きく変われば方針も変わる。

だから仕方がないことだが、従来の様なベース車の供給は不可能だろう!

現在もブランドは「日産」だが中身はルノーなのだから、以前の「日産」とは
全く違う会社ということになる・・・

ビジネスとして考えれば当たり前のことだが、新しい会社と取引上で、親密
になるには、かなりの時間が掛かるし、旨く行くとは限らない・・・!

新しい「GTR」も、長年、スカイラインGTRだったのに、今は新しい「日産」の

シンボルカーとしての扱いだから、そう簡単には手は出せないだろう・・・

古い話だが、スカイラインも当初はプリンス・スカイラインだったが、買収した
日産が、プリンスの文字を外してしまったのだから、それと同じ様なもので、
歴史は繰り返されるという事か・・・!

余計な話が長くなったが・・・・・要するに20年以上も前から、チューニング・
コンプリートカーの行く先は、自動車メーカーと親密にならなければ厳しいと
踏んでいた・・・

その頃、僕が見本にしたのは、「シェルビー」と「フォード」の関係だった・・・

「シェルビー」とは、あのキャロル・シェルビーが率いる、アメリカきっての
チューナーで、僕が大好きなマスタングベースの「シェルビーGT500」や、
「シェルビーコブラ」が特に有名だ・・・!

若い頃に、この「シェルビーGT500」のブルーメタリックに乗って痺れていた
から、シェルビー社のことは結構詳しく知っていた・・・

余談だが、20年ほど後に、この憧れのキャロル・シェルビーさんから直に
手紙をもらったことがある・・・・・・・この話は別の機会に譲るとするが!

規模はそんなにも大きくないシェルビー社が、あの巨大企業のフォードと提携、
対等にお互いを尊重しながら、車を造っていたと調べた資料にもあった。

この事が頭にあったから、最初に「AMG」社を訪れた時に、AMGの社長
アウヒレヒトに、同様の質問をしてみたが、「メルセデスとはホントに良い関係
にある」と、そのとき自信満々答えてくれたが・・・・・

シェルビーがフォード・マスタングをベースに、「GT500」を造り・・・・・
オリジナル・スポーツカーの、「シェルビーコブラ」を造った様に・・・・・・
僕もオリジナル・スポーツカーを造っておかなければ、将来的に不安だった。

オリジナル・スポーツカー、「ZZ」を造る理由は、大きく二つあった!

一つはスポーツカーを量産するという、総合的な技術力を示すことを目的に!

もう一つは、年々複雑になる大量生産車に、将来的には振り回されずに済む、
別の柱をつくることを、目的として・・・・・!

この事はチューニングカー・ビジネスにとっても重要なことで、世界にアピール
できれば、将来的にも明るい展開が可能となる筈だ。

狙いどうりに、「ZZ」の発表時は、日本同様、ヨーロッパでの評価も高く、大きく
報道もされたが・・・・・・この話はもっと後に、詳しく書くことにする!

さて、話をタイトルの「ZZの試作車」に戻すことにしよう・・・!

遡ること「ZZ」の発表から数年前、「ZZ」の原型となる「試作車」が出来上がった
から、亀岡工場に乗りに行こうと、本社で顔を合わせた解良君が云う・・・・・

「試作車」の進行状況は、毎週月曜日の午前中に行う役員会で知ってはいたが、
いざ本当に出来上がったとなると、心中嬉しくて、穏やかには居られない・・・・・

ベニアで造った初期の寸法取り用のモノには座った事はあるが、実際に走る
ことが出来る「試作車」は、見るのも、乗るのも初めてだった・・・・・・・

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今でも良く憶えているが、始めてみた「ZZ」の印象は、「低くて幅の広い、中々
頼もしい奴」って感じで、美しいアルミの押し出し材が、なんとも力強い印象を
醸し出していた・・・!

嬉しそうな顔で解良君が「ちょっと乗って見せますからね~!」と、広くはない
敷地内を、思い切りよく加速する・・・・・

09194

ボディーとなるカウルが付いていないから、スポーツカーと云うよりは
フォミュラーカーと云った方が、表現としては適切な感じだったが・・・

ずっと後の話だが、「ZZ」のスタジオ撮影の時、シャシーの撮影のために
完成車からカウルを取り外した事があるが、走ることに関してだけなら、
このフォミュラーカーの状態で完結しているのだ・・・!

逆に考えると、この状態にカウルを着せれば、電装関係とメーター等が
装備されるから、完成と云う事になるのだが・・

                            つづく

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1.クルマお宝話」カテゴリの記事

コメント

ZZのプロトタイプ…
とても貴重な写真ですね!
このプロトタイプはCAR GRAPHC(No.406)に掲載された同じ車両でしょうか?
他にもフロントラジエーターでの
プロトタイプが走行している画像も掲載されてますが…

また今後のブログを楽しみにしております!

投稿: ヤス | 2008年9月20日 (土) 20時29分

富田さん
いよいよ「ZZ」の話ですね!
このnakedのままでジムカーナなんてすると楽しくて速いだろうな~!

追伸:今朝、下鴨神社近くの某所でテスト走行の話を少し聞いたとこでした。
高雄では危険なので、その後ダンロップのテストコースに変わったとか・・・(^^)

投稿: さわ | 2008年9月21日 (日) 11時57分

それは、それは偶然ですね・・・!
危険だからテストコースにしたのではなく、岡山で遠いのと
、ダンロップの好意ですから、頻繁にと云う訳には行かなかったからです・・・
これから面白くなりますよ・・・!

投稿: 富田義一 | 2008年9月24日 (水) 11時38分

ヤスさん詳しいですね~!
そうですね、色々試していましたから・・・・・
これからテスト風景をお話しますよ・・・!

投稿: 富田義一 | 2008年9月24日 (水) 11時43分

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