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2008年9月13日 (土)

車お宝話(85)日産自動車が筆頭株主に!

      

それ位僕はボクサーエンジンが好きだったけど、考えてみれば、最初に
就職した「マツダ」の時も、当時革新的だったロータリーエンジンの魅力
に惹かれて、就職を決めた様なものだった・・・・・

ホンダS600だって、自分でエンジンをバラした時、その精巧さに魅了
されて益々好きになったのだから、本来はエンジンの方が好きなのかも、
知れない・・・!

その頃の僕はエンジンをバラバラにして、自分なりに工夫しながら綺麗に
組上げ、自分ひとりでジャッキと手と足を使って、車にエンジンを載せて
いたのだから・・・!

そんな、一端のエンジニア気取りの若僧だったから、メカニカルなものに
憧れたのだと思う・・・!

だから間違っても自動車販売会社など、経営するとは思ってもみなかった。

あくまで「工場」を立てるのが「夢」で、その「工場」で何かしら自分で
造り出そうと、漠然とした「夢」を持っていた・・・!

思い続けて来た結果なのだろうが、その「夢」から20年ほどの時が流れ、
気が付けば日産車をベースにチューニングカーを、そして不思議なことに
大好きだったスバル車までも手掛ける事になったのだ・・・!

そんな「夢」のきっかけを、輸入車販売の中で見つけたのが「AMG」で、
チューニングカー・ビジネスに目覚め、先鞭を付けることに・・・

人生なにが幸いするか分からない・・・このとき悟った事は、人生に回り
道などない、全て必要な道なのだと・・・!

それでは「スバル」車を手がけることになった、裏話をお話しよう・・・

最初に書いた様に、大好きなボクサーエンジン車を機会があったら手掛け
ようと以前から考えていた。

開発会議で、ポルシェも何度か候補に挙がったが、やはり国産の「スバル」
でなければ将来の発展性が見込めないと・・・

かと言って日産自動車に対する気遣いもあるし、ビジネスの立場で考えて
も、二股は良くない・・・

・・・でも魅力ある機種は代理店さんの為にも是非とも欲しい・・・!

その頃だったと記憶しているが、以前のスバル1000スポーツの様な本格的
な車ではないが、スバル・レガシーワゴンの人気が急上昇して来た・・・

そんな時、日産自動車が富士重工業の筆頭株主になった事が、発表された。

富士重工の社長には、日産ディーゼルで経営手腕を発揮、見事再建させた、
日産自動車の河合勇専務が就任されることに・・・!

この河合専務、とにかく記憶力の良い方で、一度本社ビルのエレベーター
で「今日は京都からですか」と声を掛けられた時は、一度お会いしただけ
なのにと、恐縮してしまったほどだ・・・

やはりトップになる人は違う、人の話を良く聞いて、理解し、記憶すると!
これで富士重工のスバルは、益々元気になり、復活すると僕なりに感じた。

予想通り、92年には初代インプレッサを発表、翌年には「WRC」参戦
を果たし、このインプレッサによって、久々にスポーツセダンが復活した!

初期のインプレッサは220馬力と控えめだったが、当時のインパクトは
かなり大きかったと思う・・・

・・・僕はこの時をチャンスと捉え、すぐに行動を開始した・・・

まずベースとなるインプレッサを仕入れる為には、日産自動車と富士重工
のお墨付きが必要となる・・・

まずは日産自動車に出向き、開発担当の副社長に了解を求め、快く承諾を
頂いた・・・・この時は下話がしてあったので、それ程驚かれなかったが・・・!

富士重工の方は、日産自動車で苦い経験があるので、先ほどの河合勇社長
には尋ねず、京都のディーラーを訪ねた・・・

何事もコネによるトップダウンは上手くはいかないし、長続きしもない・・
やはり仕事は現場の意見が大事だからと、地元京都のディラーに話をした!

その京都スバルの常務と話すうちに意気投合してしまい、なんと嬉しい事
に常務が大応援団に・・・「私も一緒に富士重の本社に行って説明すると」。

話は早い方がと富士重本社に同行して貰ったのだが、商品企画室で待って
いた方々の暖かい心遣いにビックリ、同じ自動車会社でもこんなに違うも
のかと驚いてしまった・・・・・

同行して貰った京都スバルの常務が、トミーカイラのパンフレット片手に
余りに熱心に説明するものだから、まるで「トミタ夢工場」の常務みたい
だと、冷やかされていたが・・・・・

そんな調子で、何の問題もなくトントン拍子に話は進み、「M20b」の

09136

生産が始まったのだが・・・・・

それもこれも、日産自動車の様な官僚的な会社と折衝してきた経験が
大いに役立ったし、そのお堅い日産自動車の推薦があったからだと・・・!

次回は開発エピソードや、カタログ撮影時の思い出話などを・・・

                              つづく

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