« 車お宝話(60)「モノ造りを通して見た夢」Ⅰ | トップページ | 車お宝話(62)世にも不思議な物語  Ⅰ »

2008年6月18日 (水)

車お宝話(61)「モノ造りを通して見た夢」Ⅱ

      

前回、対談のタイトルを「挑戦!30代からの株式公開」と書いたが!

実は僕が30代の後半、野村証券が将来の公開企業を育てようと日本合同
ファイナンス(現ジャフコ)を設立、その合同ファイナンスから、ある時
電話が掛った!

その頃の僕はそんなことにはトンと疎く「どうせ何かの売り込みだろう」
ぐらいにしか思っていなかったのだが・・・・・!

電話の主は合同ファイナンスの大阪支店長のI氏で、取引銀行からの紹介
で、ぜひ一度会いたいと云う内容だった。

後日来社してもらって話を聞く内に、これはとんでもない話だと・・・・
・・・・要するに僕の会社を株式公開し、上場させようという話なのだ!

その当時、ハッキリとは覚えてないが、京都と滋賀を合わせても上場企業
は僅か16社しかなかったと記憶している。

その頃、当社の売上高は20億強で,急成長していることは確かだったが!

ジャスダックやマザーズなど、まだ店頭株のない時代、株式上場企業など、
雲の上の存在だった。

例えれば、京都大学に合格することの100倍以上の値打ちがあるから、
是非チャレンジして欲しいと、紹介者の銀行の役員が云う!

その頃、クルマのことなら何でも知っていると自負していたが、この分野
の事は無知の一言!

根が単純だから、目覚めたその日から猛勉強を始めることに。

幸い合同ファイナンスのI支店長とも意気投合し、毎週のように京都の僕
の会社に来て、アドバイスをくれた。

そのうち野村証券の役員が、入れ替わり立ち替わり、8人ほど来られたと
記憶している。

聞く話、聞く話、どれもが新鮮で、全てが勉強になることばかりだった!

今まで自分が生きてきた世界と、これから生きようとする世界では天と地
ほどの差があることに、興奮と緊張を覚えた。

今まで「夢のまた夢」と思っていたことが、現実に野望として持つことが
出来るのだから、興奮せずにはいられなかったが。

しかし、この時の話は自分から潰してしまった・・・・・!

最後に来た野村証券の役員が、余りにも、金儲け、金儲けと、云うから、
まだ純粋だった僕がついて行けず、「お引き取りください」と言って
しまったのだ!

それでも、この頃に大きく人生の目標が変わったのだと思う!

後の公認チューニングカーや、オリジナル・スポーツカーも、このときに
決まったようなものだと・・・・・!

それから15,6年して、「つばさ証券」を主幹事に株式公開することを
公表、投資委員会も通過してファンドも決まった。

この時の自社株は額面500円だが、株価算定では13,000円も付けた。
自分の会社の価値が20倍以上にもなったのだから、本当にうれしかった!

ところがあと一か月という時に,今度は自分からではなく,不運にも取引銀行
が倒産し、審査が無効となってしまった!

でも人生は長い・・・・心身共に若くなった今、まだまだ諦めてはいないが!

話は変わるが、出てきた資料の中に、”起業家のためのビジネスマガジン”
インプレション・ビジネス誌があった。

56歳の時の取材で、僕が面白いことを言っている・・・・・・!

好きだという気持ちに自信があれば、「夢で飯は食える」はずと!

06185_2

この取材からまだ7年ほどしか経っていないのに、すっかり忘れていたが、
「夢で飯は食える」はず、とは良く云ったものだと改めて感心した。

思い起こせばその頃まで、何があっても、何が起きても、不可能などと、
思ったことなどなかったように思う!

永い間の色々な積み重ねが、余程の自信になっていたのだろう。

このビジネス誌の文中にある、僕の言葉を紹介しよう!

06187_2

 「そのうち"夢で飯は食える"という本を書こうと思っているんですよ!」

 「夢を見ることは誰にでも出来る、ただ簡単にあきらめるようなものは
 “夢”ではない。失敗したときの言い訳を、心の中に用意しておいては
  いけない!」と!

 「自分のところでスポーツカーを造るのは、他の人には勧められない。
   一台開発するのに、フェラーリが何十台も買える費用がかかるから、
   しかも、そんなに儲からない。」と富田は笑う・・・と書いてある!

要するに、人はよく「夢」で飯は食えないと云うが、ナントか食べられる
から、あきらめずに「夢」を持ち続けようよ、と云いたかったのだろう。

だから「夢で儲かる」とは言わないで、「夢で飯は食える」と言ったのを、
今思い出した。

|

« 車お宝話(60)「モノ造りを通して見た夢」Ⅰ | トップページ | 車お宝話(62)世にも不思議な物語  Ⅰ »

1.クルマお宝話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 車お宝話(60)「モノ造りを通して見た夢」Ⅰ | トップページ | 車お宝話(62)世にも不思議な物語  Ⅰ »