« クルマお宝話(40)僕の一点集中「癖」(NAVI・2) | トップページ | クルマお宝話(42)ZZと集合写真(NAVI・4) »

2008年4月 4日 (金)

クルマお宝話(41)シムカ・ラリー3と僕の考察(NAVI・3)

もう一つ忘れてならない大好きな「シムカ・ラリー3」の写真が
「アルピーヌ・A110」と共に大きく見出しを飾っている!
(NAVI・74頁の写真)

アルピーヌと並んでコーナーを曲がっているカットが、なんとも懐かしい
風景を醸し出しているのだが!

久し振りにこんな写真を見ていると、どんどんと昔に戻って行く自分に
気がつく!

このクルマたちに思い入れ、純粋に好きなクルマだけを求めていた
あの頃の自分に思いを馳せる。

大好きな「アルピーヌ・A110」と「シムカ・ラリー3」、2台共
RR車で、ラリーでのステージをもっとも得意とするスポーツカーだ!

当時、この「シムカ・ラリー3」の取材記事がカーグラフィックに
10頁もの特集が組まれ「吉田匠」氏のレポートで掲載された!

04032

その記事の中で吉田匠氏が、このフランス製のストリート・レーサーの
事を「ちょっと比べるものが見当たらないくらいに、痛快な車であった」
と感想を記している。

僕の記憶の中でもエンジンを掛けるときの気難しさはウェーバー・キャブ
特有のものだし、渋滞などではかぶり気味になるから、プラグの品番を
少し落とすなどと結構気を使う!

その上、超クロースレシオの一速がとんでもなくハイギアなので、
スタート時は相当神経を使うし、出足も相当悪いのだが・・・!

しかし、このじゃじゃ馬のように気難しいRR車のギアを駆使して、
乗りこなす楽しさは、例えようが無いほどに素晴らしいものなのだ!

そして一旦走り出してしまえば、角度が調整出来るフルバケットシート
と共に、フランス車特有の最高に素晴らしい乗り心地を提供してくれる。

04033

名称は「シムカ1000・ラリー3」だが、総排気量は1294CCで
103馬力のパワーで880kgの車体を最高速度183Kmまで引っ張る
ストリート・レーサーだ!

ラリー・シリーズの頂点に立つ、この「シムカ・ラリー3」は、
その頃の高性能車のお約束通り、ウェーバーのキャブレターを2基備え、
ブレーキも4輪ディスクで、'78年当時としては最高のクルマだった。

このストリート・レーサーと出会ったときは、それはもう思いっきり
興奮して、何としてもこの新車の販売権を確保しようと思ったのだが!

この写真の「シムカ・ラリー3」をサンプルとして日本に持ち帰り、
ナンバー取得を目的に、輸入車の持ち込み車検にチャレンジした。

ところが1年以上かかっても、ナンバー取得の目どが立たず、
そのうち、何故か発売後間もない「シムカ・ラリー3」も生産中止と
なってしまった。

そんなことで、結局この一台のみであきらめることに!

当時、日本初の珍しい輸入車を扱うことでは間違いなく[tomitaauto]が
1歩も2歩も進んでいたが、その経験を持ってしても簡単ではなかった!

当時輸入車の車検はとんでもなく大変で、いかにその頃の運輸省(当時)
が無知で、お役所的で、根拠のないことに、こだわっていたことか!

最初から、お宝話を読んでいる人にはお分かりだと思うが、
好きなクルマを見つけて手に入れることはとても大変だったが、
売り物にする為の車検はもっと大変だった!

しかしその後、まだ何十年もクルマ人生を送った僕としては、
その頃のことを思い出すと、何とも複雑な気持ちになってしまう。

と言うのは、この輸入車の車検が本当に大変だと思っていたから、
どうせ大変なら、自分の手でチューニングカーやスポーツカーを
造ろうと考えたのだ!

そして同じ運輸省を相手に、エンジンの仕様を大幅に変更し装換した
チューニングカー「トミーカイラ・M30」を完成させ発表したのだが!

04041

このときでさえ輸入車の車検など、比較にならないほどの大変さだった。

その後「トミーカイラ・ZZ」を造ったときは、無論それどころではなく
車を造ること以外に、信じられないほど多くの難問がのしかかってきた!

04042

開発工場の設置、製造工場の確保、資金調達、量産用の部品調達、
運輸省との折衝、カーメーカーとの交渉、記者発表会場、発表会資料、
マスコミ対応、販売網、アフターサービス網の整備、等など・・・!

04043

スッと頭に浮かんだだけでもこれくらい出てくる、これに肝心の「クルマ」
の完成度、性能、デザイン、耐久力、マスコミ評価、ユーザー評価、等、
いま思い出した方が気がおかしくなる。

04044

本当に好きだったんだな~と、つくづく感心する・・・ひとごとみたいだが!

やはり同じ好きでも、好きなものを手に入れることと、好きなものを
造り出すことでは、随分と「好きさの度合」が違うんだな~と!

期せずして、お宝話(39)のラストの方に「やはりクルマ屋を自負
するなら何よりクルマが好きでなくてはいけないと思う」と書いている。

だけどお宝話(38)のラストの方に「趣味の範囲で留めておけば
苦しむこともなかったと思う」とも書いている。

それは「単に好きと言うのではなく、異常なまでに好きだったからだ」
と解釈を付けているのだが!

そのお宝話(38)に結論として「創造さえ出来たのだから、これ以上
の幸せはない」とクルマが造れたことに満足している自分がいる!

|

« クルマお宝話(40)僕の一点集中「癖」(NAVI・2) | トップページ | クルマお宝話(42)ZZと集合写真(NAVI・4) »

1.クルマお宝話」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。

私もシムカラリー3ににせられ今年の夏に購入しました。

正にレーシングな車ですね。

あらためて買って良かったなと思います。

末永く可愛がってあげたいとと思います。

投稿: 高橋権八 | 2008年12月 3日 (水) 07時51分

それは、それは・・・懐かしいクルマを手に入れましたね~!

ほんと小さくて可愛い癖に硬派なんですよね~・・・!

末長く大事にして上げてください。

よろしく・・・

投稿: 富田義一 | 2008年12月 3日 (水) 15時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« クルマお宝話(40)僕の一点集中「癖」(NAVI・2) | トップページ | クルマお宝話(42)ZZと集合写真(NAVI・4) »