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2008年4月 8日 (火)

クルマお宝話(42)ZZと集合写真(NAVI・4)

04014

それにしても、このトミーカイラZZの集合写真はみんな若いな~!
(NAVI・75頁・左端の写真)

こうして見ると一人一人の顔が懐かしく、4年も掛かってやっと
出来上がったZZを囲んで、それぞれが達成感に溢れている!

この写真は、発表用のカタログ撮影が済んだあとのワンショット!

このときの撮影はスタジオで行い深夜まで続いたが、みんな生き生き
していたのを思い出す!

やはり仕事をやり遂げた達成感を、みんなで味わうことの素晴らしさ
は格別なものがある。

独立して仕事を始めた最初の頃は、僕一人の充実感だったが、
モノ造りを始めてからは、段々と仲間が増えていくことの充実感が、
何とも言えず、心地よく、楽しかった・・・・・!

だから色んな事に、苦もなく、楽しくチャレンジが続けられたと思う。

そんなことで、この撮影はお披露目の舞台を前にした最後の仕上げと
なる日だから、みんな深夜まで気合いが入っていた。

かなり大掛かりな撮影で、シャシーだけの状態を撮影するために、
なんとスタジオの中でZZのボデーを取り外し、シャシーと分離
させたのだから!

このシャシーだけの写真を掲載する目的は、当時、世界初となる
「アルミ押し出し材」による工法を紹介するためだった!

もっとも、遡ること一年ほど前のカーグラフィックの記事で、
既にシャシーだけの走行テスト風景が掲載されていたのだが!

このときのカーグラフィックの取材記事は、ZZの開発過程など
9頁の特集が組まれていた。

ZZの一番の特徴である、アルミ押し出し工法によるシャシーは、
現在、主だったスポーツカーに採用される結果となっているが!

今思っても、この工法による特許が取れなかったことは非常に残念
なのだが、ZZⅡを含め大企業のアルミメーカーと共同で色々な
工法にチャレンジ出来たことは、今でも良い思い出となっている!

どんなことでも納得いくまでやって措かないと後で悔いを残す!

ところで淋しいことに、この撮影で制作したZZのカタログが、
一枚も手元に残っていないことが何とも残念だ!

このカタログは、小さな自動車会社としてはかなり凝ったもので、
僕も気に入っていたし、おもしろいと業界での評価も結構高かった。

初めて造ったクルマのカタログだからと、いつもの悪い癖で採算を
考えずに制作したから、良くできていても当たり前かも知れないが!

そうそう、撮影のことと言えば、トミタ夢工場の中庭のパーキング・
スペースを他目的に使えるようにと、最初から設計して於いた。

この中庭を、オープン・スペースのスタジオとして使えるように、
カメラアングルを考えて、欅の木を配置したり、レンガを床に敷き
詰めたりした。

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そしてカメラマンが斜め上からのアングルを撮れるようにと、
2階にも半円の小さなテラス風の足場スペースを造って於いた。

僕は、この中庭のスタジオ・スペースで撮影するのが大好きだった!

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オープン・スタジオだから天気のいい日の撮影は本当に楽しい時間で、
数えきれない程のチューニングカーを撮影したと思う!

そんな撮影の時、完成したばかりのチュ-ニングカーを前にして
撮影するのだから、安堵の気持と期待とで楽しくない訳がない!

僕は偉そうに映画監督のようなキャンバス・チェアーに座って、
コーヒーカップを片手にアングルを探ったりしていたものだ・・・!

思い返してみると、この時が一番至福のひと時だったのかもしれない。

プラモデルでも出来上がった完成車を眺めている時は楽しいのに、
それが本物のクルマとなれば、楽しいを越して幸せを感じるひと時だ!

そういえば、このオープン・スタジオの中庭で、ほかにも楽しかった
思い出がある!

それは年に1、2度だが、この中庭に友人のミュージシャンをゲスト
に招いて、野外コンサートよろしく、楽しい時間を過ごしたりもした。

友人のミニ・コンサートの後は、恒例の焼肉パーティー場に早変わり!

いつもは完成車が展示してあるスペースに、開発メンバーがドラム缶で
造った自家製巨大バーべキューセットが用意してある!

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いやはや本当に楽しい思い出が、この中庭のスペースにはあった!

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1.クルマお宝話」カテゴリの記事

コメント

私が山口からM30Zでトミーカイラを訪れた日がちょうど夢工場の社屋解体作業の日でした。絶対にあそこで写真を撮りたいと思ってたのですが、本当に残念でなりませんでした。
しかし、こうして見た事のない夢工場の写真を見れるのは嬉しい事です。

投稿: 今日 | 2008年4月 8日 (火) 20時31分

それはどうも申し訳ないことをしました。
僕はその時のことも知りませんし、その後の姿もみたことないんですよ!
今度建てる時もあれっぽいものを、と思うぐらい気に入ってますから!
あれは僕のデザインって知ってました?
結構おおきく建築雑誌に取り上げられて、取材も多く、
一時は建築家気取りでしたよ(笑)!

投稿: 富田義一 | 2008年4月 9日 (水) 10時55分

スーパーカー世代を過ごし…現在ZZを所有している自分は、
この富田様のブログは、いつも興味深く拝見しております。

もちろんZZの貴重なカタログやカーグラ(95/1号)も、ちゃんと持ってますよ。(^-^)
でもカーグラ(95/1号)に掲載された当時は、
ほんとに市販できるのか?半信半疑に思っておりました。

それまでにも、日産MID4,スバルのジオットキャスピタ,ダイハツX-021,ヤマハOX99-11…
大メーカーが計画したスポーツカーでさえ、全て頓挫したのを見てきましたから…
だから、今思ってもZZが市販された事は、物凄い事だったと感じます。

その所有しているZZも、アルミ押し出しフレームの剛性は、
10年経った今も、全く衰えはありません!ほんと最高のスポーツカーです。

投稿: ヤス | 2008年4月 9日 (水) 11時02分

いやはや、本当にうれしいコメントありがとうございます!
何より10年もの体験からの言葉なので凄く自信になりす。
設計段階でも試作の時でも、このクルマは市販を目的に造っているのだからと、シャシーはもちろん、使用する部品も消耗品もすべて市販車をテーマにしました。
でも10年経った今、そのことを理解し評価してもらえたことは、自分たちが採った行動が間違いなかったのだと改めておもいます。
それにしても10年経ってこんな話が出来るなんてほんとに幸せを感じます!

投稿: 富田義一 | 2008年4月 9日 (水) 14時56分

始めまして・・・

金閣寺横のトミーカイラの社屋、久ぶりに画像で拝見させていただきました。

今から10数年前ですがトミーカイラR(32)を見に行きましたが価格を見てビックリ!カタログだけをもらって帰宅した思い出があります。(その時のカタログは今でも保管しています)
その後、R31M20,R34R-zと乗り継ぎ、つい先日R31M30を愛車にすることができました。20年前の旧い車ですが、レスポンス、サウンド共素晴らしい!です。
ノスタルジックの雰囲気も兼ね備えたいい車ですね!!

元気よく走っています!!

投稿: R-zファン | 2008年4月 9日 (水) 22時33分

どうもR-zファンさん、よろしく!
R31のM20とM30の両方の体験者ですね!
RZの性能は今でも凄いですが、M30のNAのレスポンス
もまた格別でしょう!
音もいいしね~!
この音を出すのに、当時扱っていたBMW・M5のサウンド
と比較して何度も乗り比べたのを思い出しましたよ。
今後とも応援よろしく!

投稿: 富田義一 | 2008年4月10日 (木) 16時39分

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