クルマお宝話(37)スーパーカー裏話シリーズ
これでスーパーカー裏話シリーズは区切りにしようと
思うのだが!
それにしても、あのブームは一体なんだったんだろう?
表舞台では子供を中心としたスーパーカー・ブーム
だったのだが・・・!
僕が経験した、もう一つの裏舞台は子供ではなく大人が
中心だった。
もう一つの裏舞台とは、スーパーカーを投機目的とした
ブームで、これは後に迎えるバブル的な要素を十分に
含んでいたと思う!
この舞台は日本だけでなく、僕が知っているだけでも
イタリア、西ドイツ、アメリカなどが中心で、
世界的なスーパーカー・ブームとなっていた。
この時期は僕の会社もイタリアや西ドイツから輸入する
だけではなく、ス-パーカーの輸出もしていたのだが!
本業がクルマ屋なのだから売買が中心であるべきなのに、
スーパーカーのショーに貸し出すことが多くなり、
多少嫌気がさしていた。
その頃、「フェラ-リ・512BBi」の極上車を在庫
していた。
この「512BBi」を、西ドイツの親しい友人が欲しい
と言ってきた!
日本はスーパーカー・ブームで価格が高騰しているから、
引き合わないだろうと僕が言うと、採算は取れるという!
僕は直観的に、日本のブームがヨーロッパに飛び火した
のだと感じた。
そんなことで、この「512BBi」を西ドイツの友人に
売ったのだが!
このクルマが西ドイツに到着する頃、僕のところに又、
別の買主が現れた!
その買主は、以前からこの「512BBi」を何度も
下見して、目を付けていたのだが、なかなか決心が
着かなかったらしい!
だから[tomitaauto ]から「512BBi」が姿を消した
ので、慌てて決心して来られたという訳だ!
僕も同じような経験を何度もしているから、
このクルマ好きの気持はよ~くわかる。
程度の良い希少車は、骨董品と似ていて、
同じものは二つとないから・・・
結局また、この「512BBi]を西ドイツから買い戻す
ことになった!
希少車ゆえの出来事だからと簡単に書いてしまったが、
日本からヨーロッパにクルマを運ぶには、
外国航路の大型船で、当時は45日ほどかかった。
緊急のときに、何度か飛行機で運んだこともあるが、
通関も入れて数日で到着するが、費用は目が飛び出る程
高い!
・・・希少車のもっと凄い話がある!
先程の西ドイツの友人は、西ドイツの一等地にビルを
建設中で、「ブランド雑貨」で成功していた。
その友人がこの時期に世界でたった2台しかない
「フェラーリ」の超希少車を何と「12億円」で
買ったのだという!
この「フェラ-リ」をアメリカやヨーロッパの
オークションに出せば一瞬にして、彼が建設中のビル
一軒分と同じぐらい儲かるのだと言う!
しかし、そんな野望を持って勝負にでた彼も、運に見放され
ていたのだ。
時すでに遅くスーパーカーの投機はピークを過ぎていた!
結局、彼は建設中のビルもすべて失ってしまったのだが・・
こんなスーパーカーブームの裏舞台があった事をご存じでしたか?
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コメント
はじめまして
ここ数年ヒストリックカーが高騰しているようです。
フェラーリ275GTB/4 N.A.R.T.スパイダーが27億円だそうです。全く想像つかない金額です。これもバブルでしょうか。
ところで来月高雄でスーパーカーのイベントがあるそうです。
http://takaosundaymeeting.cocolog-nifty.com/blog/
投稿: サード | 2013年8月27日 (火) 23時04分