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2008年3月 5日 (水)

クルマお宝話(32)オープン・エアーの醍醐味 Ⅰ

前回の流れから行くとフランス車に行きたいところだが・・・!
3月22日発売のNAVI誌で詳しく紹介されると思うからその後にする。

僕は独立する前の18歳から23歳までの間に、5台もオープンモデルを
乗り継いだ・・・・ホンダS6、トヨタS8、ヒーレースプライト等々!

何故それほどまでに僕の心を捉え、オープンエアーの虜になったのか?!

その当時の気持に戻って考えて見ると、おおよその見当がついてきた。

多分、それまでの境遇から来る将来への不安と期待が、オープンエアーを
浴びることによってその瞬間、瞬間で解決したのだと思う。

こんな思い出がある!

変わり者の僕は、何故か台風の目が近づくとジッとしていられなくなる。
そんな時、必ずクルマをオープンにして台風の目のなかを走る!

静かな誰もいない街の中を走っていると何でも出来そうな気がしてくる。
その気持ちはこの歳になった今も、まったくぶれないし変わらない!

独立後もオ-プンモデルには目がなく、仕事柄多く集めることができた。

これは[tomitaouto]の知名度を上げることに、結果として随分役立った。
ことわざの「趣味は身を助ける」・・・ということなのか!

既に書いたロータス7やモーガン、そのほかパンサーやロールス等々だ。

その他にもEタイプやトライアンフなど、数多くのオープンモデルに乗る
ことが出来たが、不思議なことにほとんどが寒い国のイギリス車なのだ!

そんなことで、前から気になりつつ後廻しになっていた西ドイツ製の、
ポルシェ・356カブリオレ・60のことを是非書きたいと思う。

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何度も言っているように、このポルシェ356に出会ったことが独立する
きっかけとなり、自動車屋になる決意がついたとも言える。

僕にとって思い出の詰まった大事な一台なのだ!

特にオープンモデルのカブリオレは、その頃としてはほんとに稀少で、
やっと見つけた本物のオープンモデルのお宝車だった!

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「本物」と書いたのは、西ドイツ製のカブリオレはイギリス車やアメ車と
違い、屋根付きと遜色なく、雨の日も雪の日も気にせず年中乗れる。

だから四季のある日本で、最も適したクルマと当時は言えた!

そんなオープン・モデルが大好きな僕が、独立して数年後に自動車雑誌の
「売りたし」のコーナーでポルシェ356カブリオレを見つけた。

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「1オーナー、ディーラー車、大事にしてくれる近県の方」と書いてある!
・・・通常こう書いてあると自動車屋は分が悪い、まず売ってくれない!

その当時のポルシェ356など、超希少車だからマニアの人しか乗って
いない・・・ということはクルマ好きで結構ポルシェに詳しい人が多い!

まして356のカブリオレともなると、当時の国内には数台しかないから
誰が所有していたのか、すぐに分かってしまう!

だから自動車屋に売るより密かに売りたいだろうし、また愛着もあるから、
たまには見せてほしいということだろう!

だから「近県の方」に限るのだ!

僕は雑誌に載っている番号に電話をして見に行く約束を取り付けた。

僕が正直に「自動車屋ですが個人的に大好きなので・・・」と話すと・・
打ち解けてきて・・・・10年位は乗りますからと約束して帰ってきた!
数日して・・・・・・・・・数ある希望者の中から僕に譲ってくれると!

約束通り9年半所有したが、乗ったのは9年半でたったの500km程で、
確か6万キロほどしか積算計は上がっていなかったと思う!

9年半も所有して通常のひと月分も走れなかったのには訳がある!

もともと自動車屋という仕事は自家用車に縁が薄い。

だって商品が自動車なのだから、いくら僕専用の自家用車だといっても、
お客さんが欲しいと言えば「これは僕の自家用車なんで」とは言えない!

だからいつも乗っているクルマは商品車か社用車で、自分専用のクルマは
中々持てないのは職業柄仕方がない。

・・・古いことわざにある「紺屋の白袴」と言う訳だ!

人からは「いいな~いつもいいクルマに乗って」なんて羨ましがられるが!

僕の場合は逆で、好きなクルマに対する思い入れが特別強いから自分専用
の自家用車を持つことにずっと憧れていた。

人並みにクルマのトランクに自分の持ち物を入れて置きたかったのだ!

そんな僕がやっと手に入れた憧れのクルマがポルシェ356カブリオレ!
・・・このクルマこそ自分の専用車として持ちたいと!

だからこのクルマを隠すように自宅の一階のガレージに仕舞い込んだ。
無論、手に入れた当初はちょくちょく引っ張り出してはよく乗った!

例のポルシェを着る感じで、たった60馬力しかないのだが人車一体の
フィット感につつまれ、そのうえオープンときたら申し分ない満足感だ!

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エンジンだけでなく、幌のバックスクリーンも塗装もタイヤも万全にした。

だけど、ゆっくり乗る暇などまったくない・・・
・・・だって独立後10年ぐらいは、ほとんど休みがなかったのだから!

自宅の一階はクルマの倉庫にしてあり、多い時は20台程入っているから、
乗らないクルマはドンドンと後ろの隅に追いやられるということに!

そんなとき、遠方にクルマを見に行く用事ができた。
この時ばかりは356カブリオレをオープンにして乗って行こうと想像
しながらガレージに・・・ところが・・・・バッテリーが上がっている!

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この出来事がトラウマになった!

この時から、僕の頭の中で356カブリオレに乗って行くという選択肢が
消えてしまった。

それからは、たまにエンジンを掛けに行くだけになってしまった!

ところが、エンジンを掛けに行くと必ずそのあと体が痒い!
まさかと思いつつ調べてみても僕の目には・・・ノミは見えない!

「バルサン」を焚いたり「殺虫剤」をまいたり努力はしたのだが・・・
・・・愛しの356カブリオレは戦いに敗れ・・・ノミに占拠された!

それから15年ほどしてポルシェ・スピードスターを手に入れた時にも!

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こんどは数万のアリの大軍に敗れ・・・・・早々に手放した!

やはり幌のクルマは最も日本に適してい・・・ないのか!

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