クルマお宝話(36)スーパーカー裏話シリーズ
ランボルギーニ・「ウラコ」と「ハラマ」そのⅡ
今回は後編ということで「ランボルギーニ・ハラマ」の話を
する積りなのだが、「ハラマ」自身には大きな特徴といった
ものはないし、話題にも乏しいから話が手詰りなのだ!
そこで今回は、この「ハラマ」を通してランボルギーニ社の
戦略を、僕なりに推測してみることにしようと思うのだが!
もっとも、この頃から30年近く経った現在、アウディの傘下
に吸収されていることを考えれば推測し易いと思う。
僕としても、少しは似たような経験をしているから、
この推測と言うよりは臆測だが、興味のあるところだ!
ランボルギーニ社は、今から40年以上も前、
1965年のトリノショーに、一台の衝撃的なクルマを
デビユーさせた!
そのクルマこそが、「ミウラ・P400」のプロトタイプで、
この「ミウラ」の出現によって、「ランボルギーニ」の名を
一躍、世界の桧舞台に押し上げた!
フェラーリの跳ね馬に対して、闘牛のエンブレムを纏って!
フェラーリに対し、むき出しの闘志を表現する伝説をとも
なって、一瞬にしてスターダムにのし上がった!
そして1971年のジュネーブショーに、決定打ともいえる
「クンタック・LP400]」を発表して「スーパーカー」
不動の王者となった。
まぁ此処まではクルマ好きなら良く知っていることだが!
それでは僕の勝手な推測を開始しよう!
こんなトントン拍子に、衝撃的なクルマを発表した
ランボルギーニ社は凄いと思う!
やはりイタリアはデザイン大国、世界からの注目度が高く、
有名なカロッツエリアも沢山あった。
この成功はデザインの斬新さが大きく関わって「衝撃的な力」
の源になっていると僕は感じている!
フェラーリの「ピニンファリーナ」に対抗して、
「ベルトーネ」の活躍が成功の大きな要因だと思うのだが!
特にその頃のベルトーネは、チーフデザイナーのマルチェロ・
ガンディーニがノリにノッていて、自身が独立するまでは、
ベルトーネで大活躍をする。
だから僕としては、M・ガンデーニの活躍がランボルギーニ
を成功させたもっとも大きな要因だと思っている!
特に、この手のクルマは「デザイン」の斬新さが最重要だ!
この成功をベースに徐々にランボルギーニ社は市場の拡大を
意識するようになる。
当然そうなれば、「ミウラ」や「クンタック」のような
派手なクルマでは多くの人に受け入れられない!
これだけランボルギーニの知名度が上がり、
ビジネスとしても成功すれば、経営者としては
次のステップに進むのも当然だろう!
そこでランボルギーニ社が市場拡大を目的として開発したのが、
4シーターでスタイリッシュなクーペ・モデル。
「ハラマ」や「ウラコ」それに「エスパーダ」なのだ!
「ウラコ」はより多くのユーザーを獲得するために、
ポルシェを意識したスモールサイズで、
ミドシップの2+2とした。
そして「ハラマ」は当時、世界中で人気があった
高級2ドアクーペ市場にオートマチック車を用意して
参入したのだと思う!
当時この分野で特に人気が高かったのは、メルセデスやBMW
の伝統あるメーカーが出す2ドアで5人乗りのクーペだった。
メルセデスはベンツSLCを筆頭に、各クラスでシリーズ化し、
BMWもクーペのCSモデルは大変な人気があった!
余談だが、トヨタの「ソアラ」もこのときに誕生した!
だからこの「ハラマ」は最もスーパーカーらしくないモデルで、
デザインもおとなしく、2+2の2ドア・クーペで、
オートマチックも用意されていたのだが!
こんなことがあった!
当時、この「ハラマ」のオートマティック・モデルに、
メルセデス・ベンツ450SLCから乗り換えた人がいた。
年配のお客さんで、何台も色んなクルマに乗ってきた人だが!
納車したその日に電話が掛った!
「上り坂になるとクルマのスピードがドンドン落ちて来て」と
言うのだ!
そこで僕が「床が抜けるほどアクセルを踏んでください」って!
そうすればキックダウンすると思って言ったのだが!
ベンツ450SLCのように自動的にギアが落ちない。
要するに、メルセデスやBMWやジャガーに乗れる人でも、
この「ハラマ」には乗れないということだ!
同じオートマチックとは言え、中身の機構が違う。
この頃のイタリア車には、僕の偏見かもしれないが、
見かけが似てれば的な感覚が多かったように、
記憶しているのだが!
そんなことでランボルギーニ社の野望は潰えたのだろう!
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