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2008年2月19日 (火)

 お宝話(28)1988年のイギリスGP2

  

またまた得意の寄り道が長くなってしまった、イギリスに出発しよう!

ヒースロー空港には僅かな時間で到着した。

大した額ではないがカジノで勝ったお金が多少はある。
英語が得意なT君に「ロンドンタクシーを半日ほどチャターしてよ」と!

僕は世界一タクシーらしいのはロンドンタクシーだと思っている。

シルバーストーン・サーキットまで2時間ほどのドライブの途中、
運転手さんがいろんな話をしてくれるが、これは半分も分からない。
広いリアシートから段々と田舎の風景になって行くのを楽しんでいた!

ところがシルバーストーン・サーキットの側まで来たときに、
タクシーをチャーターしたことが大正解だったということが判明した!

だって、サーキットからかなり遠い所にある駐車場からトボトボと、
大勢の人が泥濘の雨の中を、まるで蟻の行列のように歩いて来るのだ!

もしレンタカーなんかで来てれば大変な目に遭うところだった。
ほんとカジノさまさまだ!

ぞろぞろ歩いて来る人の横を、強い視線を感じながらリムジン・タクシー
に乗ったままゲートのところまで来た。

そろそろ降りなければと思っていたら、運転手さんが何やら係員に・・!
「ゲートイン、OK」と僕たちの顔をみてナントそのままゲートの中へ!

これにはびっくりしてT君と顔を見合せ、
ここまで来たらロンドン・タクシーさまさまだよなーって!

そのまま進んで観客席の入り口の前でロンドンタクシーは止まった。

運転手さんは当然の如く、この車上の客が観戦チケットを持っている
VIPと確信していたのだろう・・・・・!
入口を指さして「行ってらっしゃい」見たいなことを言った。

・・・「ギクッ!」そこではじめて気がついた・・・チケットがない!

T君がすぐに飛び降りて係員に交渉するが大きな手振りでダメだという!
・・・・・日本ならダフ屋ぐらい居るのだが!

少し歩いて別の入り口にいるチケットカッターに聞く。

コイツがまた憎たらしいほどの態度で僕の体をひじで押しながら
「チケットなんか今頃あるか・・・バカ!」とでも言っているように
聞こえる!
それもニタニタと憎たらしい態度で・・完全に日本人を馬鹿にしている。

普通の人ならここで諦めるのだろうが、絶対に諦めないのが僕の信条!

つい数日前も、せっかくだからオペラでも見ようと劇場に出かけたが、
このF1チケット同様にチケットは完売状態で話にならない!

目の前を、当日券を買えなかった人がゾロゾロと帰って行く。
何とかなると粘っていたら、案の定、入口の横の階段を正装をした人が
一人、二人と上がっていく。

辺りに目を配りながら、その怪しい階段を3階まで上ったところで
目にしたものは・・・・・・・ヤミチケットが並んだ机だった!
生まれてはじめて、高い高い天井桟敷からのオペラを満喫した。

このサーキットでもきっと同じことが起きると!

そんな想いで辺りを見回していたら、一人の人が強烈に目に入った。
その人だけが場違いなスーツ姿で何やら抱えて歩いてくる!

とっさにT君に「あれチケットかも」と言ったら、
僕の感をよく知る彼は、すでにスーツ姿の人に声をかけていた!

聞けばスーツ姿の人はナイジェル・マンセルのスポンサー会社の人で、
VIPなお客さんをヘリコプターで招待することになっていたのだ!

ところが当日はあいにくの天気でヘリコプターの飛行許可が出ないの
だという。

だから担当者として余ったチケットを幾らでもいいから売りたいと!

これぞ本当にウソのようなホントの話で僕たちにとってこれ以上望む
ことは何もない。

その上、その時払ったお金は日本円にして、僅か六千円ほどだった。
間違いなく10万円以上はするチケットだと思うけど!

すぐにロンドンタクシーの運転手さんに入口の近くに待機してと頼む。

さっきのこ憎たらしいチケットカッターの所に取って返して
日本語で「これでいいやろう!」と・・・・・!
その時ヤツは狐につままれたような間抜けな顔で・・・急に丁重に!

いよいよ、初めてのシルバーストーン・サーキットのスタンドへ!

話はそれるが10年後にトミーカイラZZが、このサーキットで取材を
現地の自動車誌から受けるようになるとは知る由もない!

さてサーキットのスタンドに戻る。
ここでも、またまたラッキーなことにナイジェル・マンセルの応援席は
最終コーナーからシケインに入って立ち上がるところのすぐ目の前だ。

最高に面白いシーンが見られて、そのうえワインのサービスまで付く。
本当に何からなにまでラッキーな話だが、一つだけ参ったことがある!

毎回ナイジェル・マンセルが目の前に近づいて来ると、
僕の周りの人は必ず全員スタンデング・オベーションで迎える!

セナ好きな僕も、周りの人には申し訳なかったがスタンディングした。
・・・・・・でも和気合い合いでホントに楽しくて幸運な一日だった!

この年はホンダもフェラーリもV6ターボ最後の年で、
翌年からホンダがV10、フェラーリがV12となる。

だからと言っては何だが、雨でもあり余りサウンドは楽しめなかった!

このときのレース結果は大好きなアイルトン・セナがマクラーレン・
ホンダで優勝した。
お世話になったナイジェル・マンセルはウイリアムズ・ジャッドで2位
ということでそれまでの不調から立ち直るレースだった。

これまた好きだったアレッサンドロ・ナニーニはベネトン・フォードで
3位と大健闘、4位のN・ピケはロータス・ホンダで、同じチームの
中嶋悟選手は10位と健闘した。

・・・・・今では懐かしいビッグネームが揃う。

という幸運なお話です・・・・・でも誇張のない本当の話ですから!

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コメント

 私も一度だけ海外でF-1を満喫したことがあります。それは同じく1988年モナコGP。新婚旅行でのツアー観戦でした。

 確か中嶋悟が唯一予選落ちしたレースだったと思います。
決勝ではセナが独走、しかしトンネル手前でスピン。プロストがトップに立った時周りの外人は熱狂してました。

投稿: tkVOXY | 2008年2月20日 (水) 12時26分

うらやましいかぎりの新婚旅行ですね~!
僕もレース以外ではモナコには行っているのですがモナコのF1はぜひ一度見たいレースです。
このモナコでセナは多くを学んだんですよね~!
ここから一皮むけて真のトップドライバーになりましたね。

投稿: 富田義一 | 2008年2月20日 (水) 13時08分

古い記事へのコメントで申し訳ありません。
セナがお好きだったとは・・・!実は私もです(多いとは思いますが)。
亡くなって以来はほとんどTV観戦しなくなりました。
フジTVがやってた特番で、セナの人柄を知り、素晴らしい人間だと感じました。
あと、ナニーニと言えば・・・大分のオートポリスのオープニングイベントで、ピケと揃って来ていたのを見に行った事があります。
現地では無理でしたが、泊まってるHOTELを聞き出して、ロビーで待ち伏せてサインしてもらいました。
ヘリコプター事故の直前だった事を覚えています。

投稿: BLACKDICE | 2008年3月23日 (日) 12時40分

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