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2008年2月 6日 (水)

 クルマお宝話(24)大好きなジャガー

  

本当のところお宝話(22)のタイトルは「大好きなジャガー」として
書き進めていたのだが、気が付くとどんどん内容が「大好き・・・」から
遠のいてしまった!

仕方がないから「クルマの価値とは」にして2回に分けて書く事にした。

と言う訳で本来のタイトルだった「大好きなジャガー」の話を純粋に
書いて行こうと思う!

以前にも触れたように独立した頃はポルシェ356とジャガーEタイプ
に憧れていた。

今と違いポルシェとかジャガーの現物を見ることなどほんとに稀で、
欲しいとか、乗りたいなどとは夢のような話だった時代だ!

極々一部の人達が乗っているだけだから、単純に憧れていたとしか
言いようがない。
おそらく日本中を探しても100台もなかったと思う!

これはトミーカイラZZが国内で206台の販売実績だから、
これと比較して考えてもらえば想像しやすいと思う。
僕だって今までに偶然ZZと出会えたのは片手で余る位なのだから!

そんな稀少なクルマを知ったのはやはり第一回日本グランプリだ。
だけどサーキットで観たのではなく、自動車雑誌で知ったのだが!

ところが以外にも身近なところでジャガーに触れることになる。

そのころ大ブームになっていたボウリングに、
ご多聞に漏れず僕もハマリ切っていた!

正直に言うと、単にハマっていたというレベルではない!
凝り性の僕は毎日のように仕事帰りにボウリング場に通っていた。
サラリーマンをやめて本気でプロになろうと!

そんなボウリング三昧の日々の中、全国大会の予選で試合中に、
恰幅のいい中年の紳士に声を掛けられた!

その紳士は、何故か僕がクルマ気違いだと知っていて、
この試合で予選を突破すればジャガーEタイプに乗せてやると
云うのだ!

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紳士はそのボウリング場の経営者だという!
毎日、毎日、日曜日もボウリング場の正面にジャガーEタイプが
鎮座しているのを僕は知っている。

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そのEタイプを時には一時間近く眺めていることもある僕の姿を、
何度も目にしてよく知っていたのだという。

試合は午前中6ゲーム、午後6ゲームのトータル12ゲームで、
予選会が行われる。

僕は午前中、80人ほどが参加している中でトップで通過した。
午後の3ゲームもクリアして、いよいよ最終予選に進出することに!

最終の3ゲームはテレビ放映のためにテレビカメラの前での試合だ。

ここで少し保身のためにボウリングのウンチクを少々語る!

ボウリングのレーンは堅い木で出来ていて、その木の保護のために
木の表面に薄くオイルを引く。

このオイルの状態で勝負が決まると言ってもいいぐらい重要なのだ。

オイルがレーンの上に沢山残っていればボールが滑って曲がりにくい!
オイルが少なければ曲がりやすい!・・この状態をレーンが遅いと言い
オイルが多ければ・・・レーンが早いと言った。

さて続きだが!
テレビ撮影のために使わない隣のレーンに強力なライトを沢山ならべて
真昼のように明るくする。・・・これがイケナイ!
このライトの熱でオイルは乾燥しレーンが超遅くなる。

僕は異常にボールが曲がるタイプなので・・言い訳はこれぐらいにして
結局、最終予選で敗退してしまった。

残念ながらジャガーに乗せてもらえるチャンスを逃したと肩を落として
ボウリング場を出たら、シルバーメタリックのジャガーEタイプが横づけ
されて経営者の紳士が・・「よう頑張ったな~、食事に行こうか!」と!

比叡山にあるホテルのレストランまで、ワクワクしながら助手席で胸が
一杯になったのを思い出す!

父親の顔すら知らない僕が、理想としていた父親像に近かったのだろう、
行き慣れないレストランで御馳走を頂きながら、将来の相談をしていた!

紳士のおじさんは京都では知らない人は居ないぐらい著名な方で、
幅広く事業をされていて「君はそんなにクルマが好きなら独立しろ」と
僕の肩をたたいてくれた!

「僕も大好きなジャガーが買えるように頑張ります」と将来を語った。

帰り道、ワインを飲んだ紳士のおじさんはステアリングを僕に任せて
くれ、僕は緊張しながらも、貴重な体験を大いに楽しんだ!

多分、最初からその積りだったのだろう!
僕のそれまでの人生で最初に出会った大きい人物だ。

数年後、僕はおじさんのジャガーEタイプクーペと同じ、
グリーンのEタイプクーペを手に入れておじさんとの約束を果たした!

不思議なことにそれから20年近く経って、
息子さんが偶然来店してモーガンを買ってくれた。

その息子さんもケンブリッジ大学仕込みの紳士で大の仲良しになった。

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コメント

初めまして富田さん。ここの日記をついこないだ見つけて
読ませて頂きましたが、とても素敵なお話ばかりですね^^
トミーカイラZZ、走ってる姿を見たことがあります。


Eタイプに乗せて貰えたなんて凄いです!
富田さんの人生の第一のクリッピングポイントが、
その紳士のおじさんと、Eタイプの出会いだったのですね~。
そしてその息子さんとの出会いも、人の縁の成せる業ですね。

投稿: ゴルディ | 2008年2月 6日 (水) 22時32分

初めまして!
ゴルデーニにお乗りなのかな~!

この息子さんが最高でしてね~、また近々に
モーガンのところで書きますよ!

今後とも応援よろしく!

投稿: 富田義一 | 2008年2月 7日 (木) 15時04分

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