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2008年1月 8日 (火)

クルマお宝話 (16) スーパーカー Ⅲ

 明けましておめでとうございます!

今年もお宝話などドンドン書き進めて行くつもりですが、

まだ序の口なのに書くことが次々とあたまに巡って来て、

あのクルマもある、このクルマの事も書かないと片手落ち

になる、などと勝手に悩んで結局みんな書いてしまうから、

いったい何時になったら次の章にたどり着くのだろう!

まぁそんな年明けですが、くれぐれも末永く見捨てる事なく

お付き合いの程、よろしくお願い申しあげます!

     

    クルマお宝話 (16) スーパーカー Ⅲ

今回はスーパーカーでの失敗談をお話しましょう。

今回もパンテーラの話から始めよう!

パンテーラは中々面白いクルマで、当時のデトマソ社には勢いがあった。

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1970年のスタートで94年まで20年以上も基本的なデザインを

変えないで通し、ヨーロッパやアメリカで結構人気があった。

これは当時、ヨーロッパのスーパーカーが余りにも高価で、

実用性に乏しく、その上メンテナンスにかなりの神経を使う代物だった。

そこでパンテ-ラはイタリア・デザインのボディとシャシーに、

アメ車のエンジンを組み合わせてメンテナンスのイージーさと実用性、

妥当な価格付けで成功した。

この考え方は、後にトミーカイラZZを造るときの参考になった。

さて失敗談だが!

その頃、私的にも親しくしていたS氏にパンテーラの注文を貰っていた。

S氏は京都の伝統的な着物デザイナーの第一人者で、大のクルマ好きだ!

クルマの調子が悪ければ仕事が手につかない程で、平均して3ヶ月で

次に乗り換えるクルマのことを考える。

常に頭の中の半分ぐらいは、クルマが占拠していると聞いたことがある!

そのS氏が首を長くして待ったパンテーラがトミタオートに届く日、

S氏は早めに来社してパンテーラの到着を待つ!

失敗の原因はこのクルマの微妙な「色」だ!

デザイナーのS氏は職業柄「色」に対する思い入れが強い!

“ちゃち“な「カタログ」のカラー見本にはグリーンと書いてあるが、

なんとも変な色に写っている。

当時、まだ日本に数台しかないクルマなので現車での確認が出来ない。

 

僕に聞かれても、その色の現車を見た事がないから応えようがない。

現在なら考えられない事だが、当時は希少なクルマを売る方にも、

買う方にもリスクがつきまとうのが常だった。          

特に部品の調達やメンテナンスの資料がかなり不足していた。

その日の明るいうちに現車で色を確認したい。

なのにパンテーラを積んだ積載車の到着がかなり遅れている!

S氏には到着次第、電話を入れるからと一旦引き取ってもらった。

もんもんとして待ったが、結局着いたときには日が落ちていた。

積載車に積まれている現車を見て「う~ん」とため息が出た!

S氏が一番恐れていた色に見えてしまう。

もう薄暗い!・・・ハッキリと見えない。

とっさに頭に浮かんだのは、自然光で明るいゴルフ練習場!

積載車から降りたばかりのパンテーラに乗り込み練習場に急いだ。

まだ路面電車が碁盤の目のように京都の街を走っていた頃の話。

会社の前をUターンして西大路通りを金閣寺に向かって走っていた時、

一台の車が左の脇道からフラフラと線路を横切ろうと出て来た。

そして何故か線路の上で一旦停止した!

「万事休す」・・・・・フルブレーキ!

レールの上を走っていたパンテーラはスケートリンクの如き滑走で、

一直線に・・・“ドッカーン”・・・相手の車は「く」の字に!

だが意外にもパンテーラの外傷は小さかった・・・強い!

でも優しいS氏は、元通りに直してくれればいいよと!

でもまだ続きがある!

結局、元通りに直って数日後、こんどはS氏が凍結路面で全損!

まるでスピード・スケート用のクルマみたいなパンテーラだった。

当然、責任を感じた僕はすぐにオレンジのパンテーラを確保して

“めでたし、めでたし”・・・このパンテーラはお宝話の(9)に!

今ならタイアの性能も違うし路面も違う、それにABSも当たり前、

そんな古き良き時代でしか味わえない、心温まるお話でしょう!

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コメント

懐かしく 楽しく 読ませていただきました。
つい 昨日のように思える事が、もう何十年もたってしまいましたね。お金で買えない良い思いでもいっぱい車と一緒に頂きました。ありがとう。富田さんの活躍をお祈り申し上げます。    三才

投稿: 三才 斉藤 | 2008年1月21日 (月) 23時51分

ご返事ありがとうございます。
本当ですね~自分でも信じられない歳になりました。
でも有り難いことに若返ることが今の仕事です。
ひと回りほど若返って充実したセカンドライフを楽しんでいます。
そういえば息子さんのファッションショーをテレビで見ました!ご活躍でなによりです。
こちらも息子共々ブレイクしようと頑張っています。
三才さんもいつまでもお元気でご活躍ください。
またお会いできる日を楽しみに!
心よりお祈りしております。

投稿: 富田義一 | 2008年1月22日 (火) 13時04分

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