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2007年12月 7日 (金)

クルマお宝話(9)

お宝話の(5)で、904GTSのことは後に詳しく、と書いた。

Porsche904GTS

このクルマのことは、第2回日本グランプリの資料を見れば
詳しく掲載されているので参照されたらと思う。

この第2回日本グランプリは確か1964年に開催されたと思う。
1964年と言えば僕が19歳で、貧乏な社会人1年生の時。

まさかこの時の主役の片方を数年後に手に入れること
が出来るなど、「お釈迦様でも知る由もない」ほどだ!

このクルマを手に入れたいきさつから話をしよう!

この頃、クルマを通じて親しく交流のあった
浮谷東次郎氏の父君に、当時のこの904GTSの持ち主を
紹介してもらった。
(*浮谷東次郎・60年代を代表する伝説の天才レーサー)

当時の904GTSの持ち主はポルシェクラブでも有名な方で、
何台もの珍しいポルシェをお持ちで詳しい方だった。

お会いした時は手放す気などまったくなく、
愛しいほどに大事にされていた。

それでも僕は万一、904GTSを手放される時は必ず教えて
欲しいとお願いしておいた。

かなりの月日が経ったが、とうとうその時がきた。

904GTSの居場所は持ち主の千葉の自宅にあった。
ボデーカバーに包まれた極端に低い物体が
威容な雰囲気を醸し出していた。

高鳴る胸が一瞬止まった!
手が触れるほどの目の前に、
まるで宇宙から来た乗り物かと思うほどの衝撃をともなって
シルバーグレイの904GTSが姿をあらわした。

始めてみる本物のポルシェ904GTS!
とうとう現実となって思いが叶った。
これほどの興奮はそれまでに経験したことがない。
だからどうやって京都まで乗って帰ったのか記憶がない。


904GTS

受け取った時の状態は新車のごときで、完璧な整備が
されていたが、この時の904GTSは持ち主の要望で
911Sの2ℓ、6気筒エンジンに乗せ換えてあった。

904GTSのエンジンは空冷4気筒DOHCで1968cc、
ツインチョーク・ツインウエーバーキャブレターで、
圧縮比9.8から180hpと発表されていた。

ボディーはFRPでハインケル社製。
デザインはフェルデナント・ポルシェⅡ世とされている。

このエンジンは当時としては低速も効くし市街地でも
乗れるとされていたが、やはりレーシングカーの色が濃く
、始動時などかなり神経質で気楽にぽっと乗って行くクルマ
とは違う。

そんなことで、このクルマを充分に楽しむためと、
6気筒のハイパワーが魅力で載せ換えたと聞いた。

僕はあまり懐古主義ではないので大満足で乗っていた。

一度、ランボルギーニ・ミウラSVと京都の峠をかなりの
ハイペースで走ったが、やはりトレッドの狭い904GTS
では付いて行くのが精一杯!

904&miura

でもコクピットの狭さや、タイトなレーシングシート、
シンプルなダッシュボードなど、小さなクルマが大好きな
僕にとって忘れられない1台である。

3car

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コメント

すごい写真ですね~!
ディーノもミウラも・・・、このころの車って、タイヤの扁平率が大きいですね(^^)

ところで今の車には全く興味がわきません↓↓値が高い車はただ威張るだけの車だし、スポーツカーと称する車も性能が良いだけだし・・・、Oマーなんてほんとでかくて威圧するだけの車だし・・・(溜息)
でも、人気のない旧車を好きな僕は得かも!(^^)
また、アップ、楽しみにしています

元気の出る話も好きですよ~(^^)

投稿: さわ | 2007年12月 9日 (日) 21時45分

さわさん 、どーも!

そうですよね~、最近の車は余りにもオールマイテーで
イージーになりすぎて、腕の見せ所がなくなりましたよね~(笑)。

ぼくは昔から動物的な愛着が湧くクルマが好きなんですよ!

ところで、ディーノじゃないです、ポルシェ904ですよ!
ディーノは次のヨーロッパ編で出ますから、よろしく!

投稿: 富田義一 | 2007年12月12日 (水) 16時05分

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