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2007年11月 9日 (金)

クルマお宝話(2)

何からスタートしようかいろいろ考えたが、目的はお宝話なのだから
雑誌などですでに紹介されているものは、なるべく避けて僕自身の
お宝話しで書いて行きたいと思う。

やはり創業の時から本の頁をめくる様に順を追って、
その時々の思い出や、エピソードを交えて書いていくのが、
筋道がたっていいと思う。
なぜトミタはクルマを造るようになったのか、何がトミーカイラの
チューニングカーやZZのテイストの素になったのかなど、
後々のクルマ造りや私の人となりを、もっと理解して貰えると
考えたからだ。

それでは一速からスタートしょう!

創業時、23歳、何と39年も前の話だ。
サラリーマンに全く向かない、クルマが大好きな若者が、金も何もかも
ないない尽くしからのスタートだ。
ひとつだけ幸運にも創業の地の目の前に国民金融公庫(当時)があった。
足繁く通って開業にこぎ着けた。

本当は工場をやりたかったが、とても資金的に無理!
クルマを売って利益を上げて、それから工場を!が夢となった。
事務所にはトイレすらなっかた。近くの天神さんのトイレに行けばいい!
それがトミタオート商会のスタートの姿だ。

Tomita_auto

なぜかHONDAのトタン板の看板が掛かっている。
そう特約店としてホンダN360の新車が2台、レッドとグリーンを展示、
そして3台のスポーツカー!
ホンダS600、オースチンヒーレースプライト、トヨタS800,
これがトミタオート商会のスタート時の展示車だ。

こうしてたった3台だが、スポーツカー専門店とし販売に乗り出した。

思えば、中学生の頃からメカに興味を持ち、高校時代はオートバイのピストンを、
ポケットに入れて授業中にペーパーでピストンを磨いていた。
新品のピストンを少しでも軽くして、そこに新品のピストンリングをはめて
回転の上がりを稼ぐのだ。当時、トーハツ・ランペットと言うバイクがあり、
それでモトクロスのレースに出ていた。


後にモトクロス日本チャンピオンになる友人と毎週、山や川原で腕を磨いた。
この友人こそが後に日本で初めてとなる F1・KE007を造った小島君だ。
大の仲良しだった彼の影響で僕のクルマ人生がスタートしたと思う。
その上、このKE007のチーフメカニックとしてこのF1の制作に拘わったのが
後にコンビを組むことになる解良君だ。
やはりコジマエンジニアリングの代表・小島君との出会いは大きい。


そんな僕が18歳でメカニックとしてとあるディーラーに就職した。
総アルミの4気筒エンジンを1人で完全にオーバーホール出来る様になる迄
には時間は掛からなかった。

腕には絶対の自信があった。

そのころに会社の前の大通りで人生を決定ずけるクルマに出会った。

ポルシェ356だ!

ほとんど息が出来ないくらいの衝撃で、クルマの往来も
無視して大通りの真ん中で、”356”が見えなくなるまで見送った。
この時の興奮と脱力感は今でも忘れていない。


こんなところでこんな事をしている場合ではない、すぐに決意した。

独立しよう!
自分の考えで、自分のやりたい事をやろう!

これが独立、創業の動機になった。
自分が大好きなスポーツカーだけを扱う店を!

Porsche356

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コメント

初めまして、全国ミーティングでチャイルドシート付きの黒のZZに乗っておりましたaktk-sと申します。
会場では、恐れ多くて富田社長にお声をかけることはできませんでしたが、5年前にZZを購入して以来、トミーカイライズムにすっかり嵌まってしまい、足車にm13(K11)を増車、さらにトミタの真髄とも言えるメカチューンを味わいたくて、夢販売さん(当時)の紹介でハルトゲH5spを購入、気がつけばトミタ3台体制です。

クルマお宝話ではどんな話が飛び出すのか楽しみだったのですが、創世期からの歴史がひもとかれそうですね。トミタオート→トミーカイラの歴史は、TKOCのHPに出ている程度しか知らず、以前から詳しく知りたいと思っておりました。
今からワクワクしております。お忙しいとは思いますが、続編楽しみにしています。

投稿: aktk-s | 2007年11月 9日 (金) 23時49分

 先週土曜日母校の創立110周年記念式典で、バルセロナオリンピックのゴールドメダリルト古賀稔彦に記念講演をして頂きました。

 演題は「夢の実現」。夢は見るだけではダメ、自分で掴み取るものと。

 その夢を実現された富田様を尊敬します。tommykairaに出会えた事に感謝します。

 富田様の文面を読ませて頂きますと熱いですね。凄いお名前も出て参りますし、やはり成功の鍵は人脈なんでしょうか。

投稿: tkVOXY | 2007年11月10日 (土) 09時03分

aktk-sさん
黒いZZよく覚えています、写真も撮らせて頂きました。

トミーカイライズム!私にとってこのポリシーはクルマ造り
だけでなく、人生そのものの生き方を表していると
思っています。

そんなことで少しでもそのイズムから何かを感じて
貰えればとお宝話を始めました。

書くことは無限にと思えるほど頭に浮かびます。

飽きずにお付き合い下さい。

投稿: 富田義一 | 2007年11月12日 (月) 22時44分

tkVOXYさん

僕の場合「人生の鍵は友人にあり」と
思っております。

必ず節目、節目に友人が居てくれます。

全て結果は後から付いて来るだけです。

投稿: 富田義一 | 2007年11月12日 (月) 22時45分

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